五十嵐大介『カボチャの冒険』

都会から田舎に引っ越した元箱入り娘猫は・・・。
となりの家まで田んぼ数枚分、つまり、数百メートル。そんな空き家に愛猫1ニャンをつれて移り住んだ一人の男。それまで空き家だったその田舎家には、以前はキツネが住んでいたとかいなかったとか。

そんな古民家で、男は小さな畑を耕し、大根やキュウリを植え、薪ストーブを燃やして暖を取る生活を始めた。
まさに絵に描いたような田舎暮らし。

愛猫の名前はカボチャ。
山の暮らしにたちまち適応した。どんどんたくましくなる。
鳥を捕まえてバリバリ食ったり。高い木や屋根の上に登って男を心配させたり。

ほんわりとした絵です。猫をはじめ動物達は写実的で、マンガ的なデフォルメは最小限。気ままな猫と、気ままな田舎暮らし、のんびり、ゆったり。
でもこの生活、もし実際に送るとなったら、作品で感じられるようなまったりしたものどころか、毎日の肉体労働だけでも大変だろうなあ、と思える内容。クマも出てくるような土地ですからね(って、うちもツキノワグマが普通に庭に来ますけれど…(;’∀’)
カボチャちゃんの友達(?)の猫も気になります。どこかの飼い猫?捨て猫?生まれながらの野良猫?とにかくとにかく、山に猫を捨てないで!猫が山で生きていくのは、都会で野良猫するより、ずっと大変なんです。


※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

『カボチャの冒険』
- 著:五十嵐大介(いがらし だいすけ)
- 出版社:株式会社竹書房 BAMBOO COMICS
- 発行:2007年
- NDC:726(マンガ、絵本)まんが
- ISBN:9784812467213
- 108ページ
- カラー、白黒
- 登場ニャン物:カボチャ
- 登場動物:
