空想飼育研究会『コモドドラゴンと暮らす本』
千石正一監修。副題『シロナガスクジラからパンダまで 驚天動地の巨大動物飼育読本』。
【推薦:まめまま様】
あの千石先生監修の本。
これは、コモドドラゴンから、ホオジロザメ、ダイオウイカ、マウンテンゴリラからバクまで多種掲載されています。
なかにチーターの項があって、
○倒産したゴルフ場を買い取って、チーターの放飼い場を作る
○敷地面積50坪程度の一戸建て住宅で飼う
の2パターンが予算付きで載っています。
こんな本ですが、千石先生の後書きが、「モラルがあるなら野生を飼うな」です。
ちょっといいですよね!
夢本です、夢本。
(2004.9.27)
掲示板に推薦をうけて、さっそく買いましたとも。
千石先生のファンでもありますし☆
この本・・・まあ、出てくる、出てくる♪
コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)はまだ可能かと思うのです。設備と、お金と、人手さえあれば(法律は度外視することとして)。
(ところで、コモドドラゴンが生息するコモド島って、ずいぶん小さな島なんですね。面積わずか390平方キロメートル。種子島445平方キロメートルより小さい島です。イリオモテヤマネコが生息することで有名な西表島289平方キロメートルよりは大きいですけど、コモドドラゴンとよばれるほどのサイズの肉食動物が生息する場所としては、ずいぶん狭いイメージで驚いてしまいます。)
むちゃだろと思ったのが、シロナガスクジラ。あのサイズ、あの生態、そしてなんといっても、餌がぁ!あの巨体が満足できるほどのオキアミ?さてどうやって飼うんだと思ったら、なるほど、こういう飼育法もあったか!(とはいえ、それでも、現実的とは思えませんけどね。)
さらなる夢物語がダイオウイカ。深海に生息する幻の巨大生物、そもそも何のためにコイツを飼う必要がある?
いやもちろん、この本の趣旨が「通常なら絶対無理と思われている生物を飼ってみる事」なのだから、ダイオウイカなんてのは、そんな中でもとびっきりのエース級、主役的存在なわけだが。
に、しても、よくまあ思いつきますよね。笑っちゃいます。
ちなみに、ダイオウイカの飼育開始時にかかる諸費用の試算は、施設建設費100億円、大型圧力保持容器開発費80億円、輸送費4百万円で、生体価格を0円で計算しても、総額180億4百万円!(*維持費の計算は記載されていません。)
この本で取り上げられているネコ科はチーター。
チーターの飼育法は、シロナガスクジラと並んで、かなり理想的な環境に作られています。廃業したゴルフ場を買い取って周囲ぐるりを掘りとフェンスで囲み、チーターを半野生の状態で飼うというプランです。チーターの餌として、トムソンガゼルのかわりにヤギの群れを、ノウサギのかわりにカイウサギ(アナウサギ)を、飼育場内で放牧。ヤギとアナウサギではチーターの俊足を活かしきれない嫌いはありますけれど、日本国内で飼育するわけですから、ガゼルまで毎回輸入するわけにはいきません。それを考えれば、ほぼ完ぺきな飼育環境。私もチーターを飼ってみたいなあ。あくまで夢ですけど。
荒唐無稽好きなアナタ、とにかく何でもデッカイモン好きなアナタに、この本をお勧めします。
ぜひどうぞ。
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『コモドドラゴンと暮らす本』
シロナガスクジラからパンダまで 驚天動地の巨大動物飼育読本
- 編著:空想飼育研究会
- 特別寄稿:千石正一(せんごく しょういち)
- 出版社:日本文芸社
- 発行:2002年
- NDC:480(動物学)
- ISBN:4537251093 9784537251098
- 286ページ
- モノクロイラスト(カット)
- 登場ニャン物:チーター
- 登場動物:コモドドラゴン、イリエワニ、シロナガスクジラ、ホオジロザメ、ダイオウイカ、ジュゴン、ゾウ、サイ、アミメキリン、ハイエナ、ゴリラ、オランウータン、ジャイアントパンダ、アメリカンビーバー、バク
目次(抜粋)
Part1 現世恐竜編
コモドドラゴン
イリエワニ
Part2 大型海洋動物編
シロナガスクジラ
ホオジロザメ
ダイオウイカ
ジュゴン
Part3 巨大哺乳類編
ゾウ
サイ
アミメキリン
Part4 ひと味違った肉食獣編
チーター
ハイエナ
Part5 心の友・類人猿編
ゴリラ
オランウータン
Part6 個性派ぞろいの珍獣編
ジャイアントパンダ
アメリカンビーバー
バク
モラルがあるなら野生を飼うな―――千石正一(特別寄稿)
何回読んでも驚天動地でしたね😅現実的には到底有り得ない飼育方法や輸送手段や土地の確保等お金が幾らあっても足りないなどの問題はありますが、それを踏まえても誘惑に駆られる動物達ばかりで興味をそそられました。
読んでいるだけで楽しくなる本ですよね!