マッシュ『恐竜の飼い方教えます』
警察にディノニクス、乗馬用にオルニトミムス、etc…。
題名通り、恐竜の飼育本!?
64種の恐竜が、「初心者向け」「犬代用」「ペット用」「サーカス用」「動物園用」などと分類されて、それぞれの飼育方法が書いてある。もちろん、お遊びの本ではあるけれど、こういう夢あるお遊びは大好きだ。警察や軍隊用にデイノニクスとか、乗馬代わりにオルニトミムスに乗るとか、さらに食肉用にイグアノドンなどという記述も。
各恐竜のイメージをうまくとらえていて面白いと思う。挿絵も楽しい。説明文の中には?という部分もあるが・・・
例えばアパトサウルスの説明で「アパトサウルスは、我々の知っているあらゆるブロントサウルスの中でも、小さな頭に長い首、長い尾を持つ、最も典型的なブロントサウルスと言えよう」とあるが、・・・アパトサウルスとは、イコール、旧称ブロントサウルスのことなのである。著者(または訳者)は、ブロントサウルスがアパトサウルスと改名されたことを知らなかったのだろうか?有名な話なんだけれどなあ。
ここで言っているブロントサウルスとは多分、典型的な龍盤目の恐竜、細かく言えば、龍盤目龍脚亜目龍脚下目ディプロドクス科、という意味だろう。
まあ、そういう細かいところはとりあえず目をつぶるとして。
もし恐竜をペットとしたら?
動物園やサファリパークに恐竜がいたら?
そりゃもう、楽しいに違いない!!
思い切り空想を楽しんでください。
(2004.9.28)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『恐竜の飼い方教えます』
- 著:ロバート・マッシュ
- 訳:別役実
- 出版社:平凡社
- 発行:1986年
- NDC:457.87(古生物学、化石)
- ISBN:4582524036 9784582524031
- 72ページ
- カラー
- 原書:” How to keep Dinosaurs” c1983
- 登場ニャン物:-
- 登場動物:恐竜たち