セツコ・山田『セツコ・山田の猫三昧』

猫雑誌で20年間愛され続ける驚異の長寿マンガ。
↑と、第4巻の帯に書いてあります。
その言葉の通り、愛猫家に愛されて、細く長く、ずっと連載されたマンガでした。
登場は、猫専門誌『月刊CATS』の1989年7月号。
2008年1月からは、『猫生活』に引き継がれました。
著者のセツコ氏と、二人の娘たち、それから多数の猫たちと、歴代3頭の犬達の日常がつづられています。
描かれている内容、ひとつひとつが、「猫あるある」です。
すべてが、「そう、そう」と頷いてしまいます。
20年も経てば、変わってくることもあります。
一番の変化、それは、猫たちの入れ替わり。
病気や交通事故(最初は外出自由猫が多かった)、あるいは老衰でいってしまう猫達がいる一方で、山田家には、不思議なくらい、つぎつぎと新たな猫が現れます。
野良猫が子猫を連れて来たり、野良猫が勝手にいついて家の中まで出入りするようになったり、怪我をした子猫を保護してしまったり、やむを得ぬ理由で手放された猫を引き取ったり。
そんなこんなで、猫たちの数も、減ったと思ったらまた増えて、連載の最初は8頭前後だったのが、第4巻の頃には12頭に増えしまいました。
さすがに12頭を定員、もう限界と言っていて、これ以上増えることは無いだろうと思われますが、でも、稀に見る猫好き一家、やむにやまれぬ事由さえあれば、また増えるかも!?(汗)
12頭もいれば、それぞれ個性豊か。
全員が保護猫出身ですから、見た目も性格もぜんぜん違うのです。
相性もあります。全員が仲良しとはいきません。
犬もいるのですから、常に組み合わせに注意していないとケンカがはじまります。
さらに、病気になる猫もいます。
この子には腎臓用療法食、この子には結石用療法食、この子たちはふつうのフード。
となると、遊ばせるにも、食べされるにも、
「この子とこの子はここで」
「あの子を遊ばせたいからこの子のその子はあっちの部屋に」
などなど、そりゃもう大変!
仲が良ければ良いで、それも大変!
仲良く追いかけっこ、いっしょに悪戯、一緒に風邪を引いた・・・
毎日、どたばた、ドタバタ、猫様たちのお世話でテンテコマイです。
かと思えば、突然の発病で手術・入院、なおったは良かったがその請求書が17万円!
猫たちのために、もっと働らかなきゃ!マンガを書かなきゃ!
なのに、猫め、ますます邪魔をする(笑)
あ~よく分かるぅ~
うちも犬猫合わせて常に8頭前後、外猫たちもいれれば10頭を下ることは無い、もう、一日の大半が犬猫のお世話に費やされます。
しかも人間は、山田家は3人もいるのに、うちは私一人。
旅行どころかゆっくり外食もできません。
それでも。
猫無しの生活なんて考えられません。
山田家も、猫無しの生活なんて、不可能です。
猫たちに対する愛情があふれています。
あふれすぎて、ここまできたらもう、笑っちゃうしかないってくらいです。
本当に猫好きなんだなあ。
猫と暮らしている人なら誰でも、とりわけ、多頭飼いの人にはおすすめの猫マンガです。
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『セツコ・山田の猫三昧』
第1巻~第4巻
- 著:セツコ・山田
- 出版社:ペットライフ社
- 発行:1995年~
- NDC:726(マンガ、絵本)
- ISBN:9784938396329(第1巻)
- 登場ニャン物:うぴ(でび)、キーヤン、マサル、ルー、アニー、やーこ(マサコ)、ぴょん太(ショー)、クロ、ハチロー、ボク、姫、リュミ、クラ、マイキー、ぞうきん、たぬ子、ポチ、チルミ、チャチャ、ミケ、サチ、リン、他
- 登場動物:ミミ、タマ(ウェンディ)(以上ヨークシャーテリア)、ナナ(ラブラドルレトリーバー)
【推薦:おろろ様】
最近、本屋で見つけて、面白かった漫画をご紹介いたします。セツコ・山田の猫三昧1巻、2巻(ペットライフ社発行、900円)です。
多頭飼いの方はもちろん、猫好きの方は楽しんで読めますよ。猫エッセイのような漫画です。
山田さんちの、猫達が一杯出てきます。その中の‘うぴ‘という猫が家の猫にそっくりです。
漫画が面白かったので、つれずれ猫日記という漫画も、ネットで買っちゃいました。
こちらは、猫の立場からした猫漫画エッセイです。 ちょつと薄いですが、これも面白かったです。
1巻から14巻まで出ているみたいです。私はまだ6巻までしかかっていませんが。こちらは700円で、リイド社からでてます。私のお勧めです。
(2004.12.21)
*サイトリニューアル前にいただいておりましたコメントを、管理人が再投稿させていただきました。