田中政志『ゴン』
ティラノサウルスの子供が、現代の野生動物たちと渡り合う痛快マンガ
台詞はひとつもありません。一文字も。絵だけです。
その絵が、そりゃもう、すごいんです!
なぜか現代にひとり現れた恐竜の子供。たぶんティラノサウルス・レックスでしょう。子供というより、まだ赤ちゃんサイズの、ちっぽけな恐竜なんですけど、それが猛烈(笑)。猪突猛進ならぬ、恐竜突猛進で、何もかも吹っ飛ばしながら、一直線に突き進んでいきます。恐いもの知らず、迷い知らず、食欲の限界知らず、怪我知らず。豪快そのものです。
絵は、おそろしく緻密です。そして、動物たちの表情は、信じられないほど魅力的♪
このマンガの魅力は、私の文章では1%も伝えられません。どうぞ現物を手に取ってご自身でご覧ください。アニメにもなりましたし、私もちらりと見ましたが、どうも二次元の絵の方が迫力があります(すくなくとも私にはありました)。ちょっと他に例を見ない画風で、見た瞬間に引き付けられました。
動物が好きな人で、この絵を魅せられない人なんていないんじゃないでしょうか。超々おすすめ。ぜったい見てね~!!
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『ゴン』
- 著:田中政志(たなか まさし)
- 出版社:株式会社 講談社 ワイドKCモーニング
- 発行:1992年
- 初出:モーニング’91年39号~
- NDC:726(マンガ、絵本)
- ISBN:4061766295 9784061766297
- 巻数:全7巻
- 図版など:カラー、モノクロ
- 登場ニャン物:ライオン、ヒョウ、トラ、チーター、ボブキャット、カラカル、サーバル
- 登場動物:ゴン(ティラノサウルス・レックスの子供)、その他あらゆる野生動物たち