野紫木洋『オコジョの不思議』

野紫木洋『オコジョの不思議』

 

ちっちゃな肉食獣、短いアンヨで山を駆ける!。

オコジョ。食肉目イタチ科。

日本には2亜種が生息している。
ホンドオコジョ、学名 Mustela erminea nippon と、エゾオコジョ、学名 Mustela erminea orientalis。

そのうち、志賀高原に住むホンドオコジョを7年間に渡って観察した記録がこの本である。

残念ながらオコジョはうちの近くにはいないらしい。分布はもっと北か高山になる。

野紫木洋『オコジョの不思議』

野紫木洋『オコジョの不思議』裏表紙

うちの裏山で見られるイタチ科は、ホンドイタチとホンドテン。
イタチは何回も見たし、またなぜか我が家の使われていなかった犬小屋の中で死んでいるのを発見した
(なぜわざわざ犬小屋で死んだのか、実に謎である。その時の話はイタチ物語のページ参照)。

テンはまだはっきりと姿は見ていないが、裏山の林道にテンのものらしき糞を見つけたことなら何回もある。
一度、夜中の雪の谷川で懐中電灯の光の先に黄色いものが走ったのを一瞬見たこともあるけれど、あまりに瞬間的で、あれがテンだったかどうかはわからない。

などと偉そうに書いたが、実は私は顔写真を見ただけでは、オコジョ・イイズナ・イタチ・テンを見分けられないのだ。

イタチとテンはまだわかりやすい。
オコジョとイイズナの区別が付かないのである。
成長しきった成体が並んで全身を見せてくれれば、オコジョの方が少し大きくて、イイズナのしっぽは短いなど、区別つくのだが、写真を一枚だけ見せられて「さあ何の動物だ」と問われても、正解できる自信はまったくない。

ただ、イタチやテンや、ペットとして人気のフェレットより、オコジョやイイズナの方が絶対に可愛いと思う。
特に真っ白な冬毛に衣替えたオコジョのかわいらしさは悶絶もので、こんな愛らしい動物が近所にいないというのが残念で仕方ない。

オコジョは小さな猛獣だ。
イタチ科の動物はどの子もどう猛だけど、オコジョも例外ではないらしい。
あの可愛いすぎるほど可愛らしい顔からは想像しにくいが、立派な肉食獣なのである。

オコジョの観察は困難を極める。
夏はまだしも、冬の雪深い山中に、オコジョとの遭遇を求めて、何時間もじっと座っていなければならない。
待ってさえいれば必ず会えるというのならまだ報われよう。
相手が野生動物では空振りは珍しくない。強靱な精神力と、途方もない忍耐力が必要とされる。
そんな観察を7年間も続けられた著者に、ただ敬服するばかりである。

貴重な写真の数々と貴重な情報を本当に有り難うございました。
大切に読みました。

(2006.2.21)

野紫木洋『オコジョの不思議』

野紫木洋『オコジョの不思議』とにかくかわいい。

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『オコジョの不思議』<

  • 著:野紫木洋(やしき ひろし)
  • 出版社:どうぶつ社
  • 発行:1995年
  • NDC: 489.58(哺乳類・ネコ科)イタチ科
  • ISBN:4886222838 9784886222831
  • 135ページ
  • 登場ニャン物:-
  • 登場動物:オコジョ

 


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野紫木洋『オコジョの不思議』

7.3

動物度

9.8/10

面白さ

9.0/10

かわいらしさ

9.0/10

猫好きさんへお勧め度

1.5/10

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