そにしけんじ『猫ピッチャー』1~
猫が、プロ野球のエース投手に!?
ミー太郎。1歳。
プロ野球史上初の猫投手。右の本格派。背番号は222番。背中にシール付きフェルトで張り付けている。球種はストレート1種類のみだけど、145km/hの速さなうえに、かわいい!かわいい!困っちゃうほどかわいい!だから、猫好きなバッターなら完全に抑えられる。マウンド上のミー太郎が可愛すぎて打てないから。しかし、犬好きには通用しない。あっさり打たれる。
ミー太郎とバッテリーを組むのは、平野キャッチャー。ミー太郎を猫扱いしなかった唯一の捕手だっため、バッテリーを組まされることになった。
ミー太郎をスカウトしたのは井狩監督。髭を生やし、ほとんどいつもしかめっ面だが、実はミー太郎の良き理解者。
ミー太郎の契約金はねこ缶1年分、年俸はカリカリ12箱+出来高かつお節払いだった。が、ある日、ミー太郎は自分が不当に安く雇われていることに気付いてしまう。なんとほかの選手たちは、2000万~7500万ももらっていたのだ。さっそく年俸交渉にでかけたミー太郎、要求通りの2000?に引き上げてもらって大得意。
ミー太郎は直球一直線勝負だが、さすがにプロの世界ではそれだけでは通用しないと、さまざまな魔球・変化球をも考案する。「分身魔球」「ニャイロボール」「光る魔球」「ニャックルボール」「ハイジャンプ魔球」その他。いずれも猫ならではの球種で、しかも、超かわいい!
ミー太郎は投げるだけでなく、盗塁も大得意。なんせ猫ですから。しかし、ホームに盗塁するのだけは苦手。それも、猫ならではの理由で。
ミー太郎はバッター席にも立つ。しかもほぼ100%出塁しちゃう。ホームラン王でもあるのか!?いえ、実はバットはろくに振れないんですけれどね。出塁できちゃう理由は・・・にゃんとうちの猫野トロ選手 と、同じ理由でした!にゃはは。猫好きが考えることは皆一緒だね~という好例。
ミー太郎が一番忙しいのは、交流戦のとき。ミーちゃんはセロリーグ「ニャイアンツ」に所属している。交流戦では、パセリーグの全6チーム対戦する。
が、猫のピッチャーなんて、世界広と言えどもミー太郎しかいない。どのチームのどの選手もミーちゃんと対戦したくてたまらない。それどころか、コーチも監督も、ミーちゃんと対戦したい。だから皆選手登録して、監督もコーチも代打に出てくる。審判も猫じゃらし片手にワクワクしている。ミーちゃんが出ないと、選手たちはやる気をなくし、プレー前から「ミーちゃんを出せ!」と乱闘になる。だから6試合全部ミーちゃんが投げなければならないのだ。大忙しだ。
なお、ミー太郎の飼い主はセーラー服の現役女子高校生。
とにかく、かわいいっす。
それしか言いようがありません。
かわいいっす。
かわいいっす。
かわいいっす。
お勧め。
(2014.12.7.)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『猫ピッチャー』
第1~7巻(2018/5/5現在、読売新聞で連載中)
- 著:そにしけんじ
- 出版社:中央公論新社
- 発行:2014年~
- NDC:726(マンガ、絵本)
- ISBN:9784120043284(第1巻)
- 141ページ(第1巻)
- 登場ニャン物:ミー太郎、ほか
- 登場動物:-
もー、かわいくてひたすらかわいくて。
いつもまじめな顔をしているかと思うと、
猫本能が時と場合構わずでてしまったり、
すやすや寝ちゃったり。
周りの人たちもみんなひたすらミーちゃんを甘やかすのが
優しい世界~と思います。
ぴこちゃんそっくりなので、
時々ぴこちゃんを「ミーちゃあーん」と呼んでます。
かわいいですよね~
それ以外に言葉がにゃい!
かわいい~
まわりの大人たちが猫好きだらけなのも良いです。