『動物のうんちえほん』

『動物のうんちえほん』

うんちはいろんなところで役に立っているよ!

うんちってなに?どうやってできるの?動物たちのトイレは?うんちの形は?

動物達のうんちを、楽しくかわいらしく解説した絵本です。

 

『動物のうんちえほん』

 

動物たちは色使いも表情も親しみやすい絵柄です。西洋の絵本によくあるような、我々日本人から見たらリアルすぎたりデフォルメが不気味だったり、なんて絵はありません。また、内容からして当然ながら、うんちの絵だらけですが、不思議なほど不潔感はありません。それどころか、愛らしささえ感じます。ほんのちょっとした曲線とか、チョンととんがった部分とかのデザインが、ごく自然でありながら計算されつくしているのでしょう、妙にかわいいのです。描き方ひとつで汚らしくなりかねないうんちを、こんなにかわいく描けるというのは、さすが世界中に作品を提供している画家だと思います。

 

『動物のうんちえほん』

 

作者のグランドマンは霊長類学者で、自然に関する本も書いているそうです。この絵本で、地球の循環のしくみを分かりやすく説明してくれています。うんちがどれほど役に立つか。身を守ったり、なわばりを知らせたり、攻撃に使われたり、ある動物のうんちがほかの動物にはご馳走だったり。

たったひとつのうんちに、172種類ものハエの幼虫が2500匹ぐらいたかっていることもある。
page10

これなんか、幼い男の子が得意げに大人に自慢しそうな雑学ですね☆

また、ページを広げられるなどの楽しい仕掛けもあります。 

『動物のうんちえほん』
『動物のうんちえほん』

 

新型コロナCOVID-19のパンデミックで、日本中が外出自粛となったとき、退屈した人々がペットと暮らすことを思いつき、にわかペットブームがおきました。ところが、そんな「思い付き」で子猫小犬を購入した人の中には、すぐに返品したり、ひどいと捨ててしまう人が多くいました。「ウンチがこんなに臭いなんて思わなかった!」という理由で。

生き物は食べなければ生きられませんし、食べれば必ずうんちをします。捨てた本人だって、くっさいウンチを毎日しているはずです。なのに、どうぶつがうんちをすると嫌って捨ててしまう。ビックリですよね!

保護者の皆様、教育関係の皆様。ぜひこういう絵本を子供たちに見せてください。そしてウンチがいかに大切なものか、子供たちにおしえてください。将来、ウンチが臭いから犬を捨てるとか老親を介護しないといか言わないように。ウンチについて楽しく学べる良い絵本だと思います。

『動物のうんちえほん』

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

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『動物のうんちえほん』

  • 作:エマニュエル・グランドマン Emmanuelle Grundmann
  • 絵:ジュリア・ロンバルド Giulia lombardo
  • 日本語版監修:城島悦雄
  • 訳:山本萌
  • 出版社:株式会社 パイ インターナショナル
  • 発行:2022年
  • NDC:480(動物学) 絵本
  • ISBN:9784756254702
  • 28ページ
  • カラー
  • 原書:”Crottes” 2020
  • 登場ニャン物:-
  • 登場動物:各種多数
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