『カエル・サンショウウオ・イモリの オタマジャクシハンドブック』

『カエル・サンショウウオ・イモリの オタマジャクシハンドブック』

 

両生類の子供たちに焦点を当てた図鑑。

世界にはおよそ5400種のカエルと560種のサンショウウオ・イモリが知られていて、そのうち、日本にはそれぞれ、38種5亜種と、23種がいるそうです。
本書ではそのうち、35種4亜種のカエルと、22種のサンショウウオ・イモリを紹介しています。

カエル・イモリ等の紹介といっても、いずれも「オタマジャクシ」が中心という、楽しい図鑑です。
1ページに1種。
まずオタマジャクシのカラー写真、これがページの約1/3を占めます。
それから、卵と成体の小さな写真がそれぞれ1枚ずつ。
「分布域と生息環境」「繁殖・産卵場所」「繁殖・産卵時期」「卵」の簡単な説明と、「オタマジャクシ」のもう少し詳しい説明。
成体の写真は、包接中のペアの写真が多いというのも、この本の面白いところ。

で、私は、この小図鑑を片手に、水辺をウロウロするわけです(笑)。

ところが、わからない(汗)。
野生のオタマジャクシなんて、土手から見下ろす池の向こうの水の底に沈んでいたり、小さな流れの中をすばやく泳ぎ去って行ったりで、なかなか「良く観察」はできません。
網ですくってガラスシャーレにでもいれればじっくり観察できるかもしれませんが、そこまでする気はありませんので、結局、種類まではわからんのです。
ただ「オタマジャクシがウヨウヨいるな」って感動するだけで。

そうです、なぜか、オタマジャクシって、いるところにはウヨウヨ沢山いるんですよね~
種類はよくわからないけど。

唯一、すぐに分かったのが、モリアオガエルのオタマジャクシでした。
これは、特徴ある卵がいくつも周辺に残っていたから、素人目の私にもわかったのです。

モリアオガエルの卵は、

樹上、草の根ぎわ、石の下にクリーム色、楕円形で88x120mmの泡状卵塊を産む。卵塊には卵径約2.6mmでクリーム色の卵を300~800個含む。
(p.49)

その時に撮った動画をアップしてあります。よろしければご覧ください。

猫動画=The Mewvie Show !>【野生動物たち】モリアオガエルのオタジャマクシ

実は私、シュレーゲルアオガエル(成体)も、近所で見たことがあると思うんですよね。
「思う」、はい、これも100%の自信はないということです。
でも成体だったし、あれは多分、モリアオガエルではなくシュレーゲルアオガエルで間違いないとは思うのです。
しかし、1回だけで、その後は見かけていない。

当地には2種のアオガエルが共存しているのか?
それともあれもやはりモリアオガエルだったのか?
すんごく疑問です。
千石正一先生、教えてください(そういえば、千石先生も大の猫好きでいらっしゃいますね・・・笑)。

(2012.1.29)

『カエル・サンショウウオ・イモリの オタマジャクシハンドブック』

こういう情報は、とてもありがたい

『カエル・サンショウウオ・イモリの オタマジャクシハンドブック』

オタマジャクシ=カエルの子ばかりじゃありません。イモリ・サンショウウオの子たちも、オタマジャクシ。

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『カエル・サンショウウオ・イモリの オタマジャクシハンドブック』

  • 解説:松井正文(まつい まさふみ)
  • 写真:関慎太郎(せき しんたろう)
  • 出版社:文一総合出版
  • 発行:2008年
  • NDC:487(脊椎動物:両生類)
  • ISBN:9784829901328
  • 79ページ
  • カラー
  • 登場ニャン物:-
  • 登場動物:おたまじゃくしたち

 

著者について

松井正文(マツイマサフミ)

長野県上田市生まれ。京都大学大学院理学研究科中途退学。理学博士。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は動物系統分類学・爬虫両棲類学。東アジア・東南アジア産の両生類の進化史を探るとともに、その保全に取り組んでいる

関慎太郎(セキシンタロウ)

兵庫県神戸市生まれ。自然写真家。両生類、爬虫類、淡水魚など、身近な生物の生態写真撮影をライフワークとする。特に子どもに人気の小型生物の撮影に力をいれている。

(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)


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