モーリーあざみ野『ナーゴの子猫たち』

副題『いつでもどこでもネコ町物語』。
『いつでもどこでもネコ町物語・・ナーゴ』の続編。
縦に細長い製本も同じ形。
今回は子猫ばかり、総勢73匹です。
内容的には、前作とほぼ同じ構成で、猫たちを1匹ずつ見開きで紹介しています。
ふわっと柔らかいタッチ、優しい色合い、しなやかな体つき。
パフパフな子猫たちだけど、ただかわいいばかりな子だけでなく、ちょいワルな目つきの子とか、いかにも悪戯そうな子もいて、そこがまた猫好きの心をくすぐるのです。
子猫というのは、やんちゃで悪戯な存在です。それに、ちっともじっとしていない(じっとしている子猫がいたら病気です)。
子猫と遊ぶと、針のように細い爪がちくちく突き刺さるし、噛みつかれるとまだ力加減が分からないから痛いし、どこでも入っちゃうし、登っちゃうし、恐いもの知らずで好奇心の塊、はい、まるで小悪魔のような面もあります。
そこがまた可愛くてたまらないんですけど。
でもだからこそ、お人形さんみたいな子猫ばかりでは、嘘っぽくて、魅力も半減しちゃうんですよね。
この本は、悪そうな子猫もちゃんと描かれていて、ああ猫を知っている方だなと、ますます魅せられてしまいます。
ちっちゃいのが、一生懸命、悪ぶった目つきをしている様子、もぉもぉ、食べちゃいたいくらいに可愛い!可愛くて堪りません!!
遊び心もいっぱい。
「猫帽子」とか「猫鼻」なんてものの型紙もあります。
作り方も丁寧に書いてあります。
お子さんと作って遊ぶのはもちろん、大人だけのパーティーでも、コスプレとしていかがですか(笑)
巻末の猫シールも、猫好きにはうれしいですね(もったいなくてまだ使っていませんが)。
(2003.1.20)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『ナーゴの子猫たち』
いつでもどこでも猫町物語
- 著:モーリーあざみ野(もーりー あざみの)
- 出版社:日本放送出版協会
- 発行:2002年
- NDC:726(マンガ、絵本)
- ISBN:4140054034 9784140054031
- 226ページ
- オールカラー
- 登場ニャン物:総勢73ニャン
- 登場動物:-