ポー『黒猫』

アル中の悪党を黒猫が震え上がらせる。
あまりに有名な小品。
字の小さい、古い文庫本でわずか16ページの短編。
しかし、ポーといえば『黒猫』というほど、世に知られた名作だ。
あらすじなどは書かない方が良いだろう。
第一に有名すぎるし、第二に、ミステリーのあらすじを書てしまうくらいヤボな事はないから。
上の見出しに書いた一文だけでも、ネタバラシしすぎと感じるくらいだ。
あの独特な雰囲気をじっくり味わってください。
読んだ後で寒気がじとりと背中を這い上がってくるような恐怖。
こんなに短い短編でこれだけの余韻を残すのだからすごい。
(2002.5.11)

ポー『黒猫』裏表紙
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『黒猫』
「黒猫・黄金虫」収録
- 著:エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe
- 訳:佐々木直次郎(ささき なおじろう)
- 出版社:新潮文庫
- 発行:1951年
- NDC: 933(英文学)アメリカ 短編集
- ISBN:
- 151ページ
- 原書: TheBlack Cat;
- 登場ニャン物: プルートー
- 登場動物: -
目次(抜粋)
- 黒猫
- アッシャア家の崩壊
- 黄金虫
- メエルストロムの旋渦