桜井海『おじさまと猫』

桜井海『おじさまと猫』

 

売れ残りのブサカワ猫が、ついに愛されたとき。

ちょっと模様がユニークだっただけで、売れ残ってしまった猫。
子猫はたちまち、成猫に育ってしまいました。
大きくなるにつれ、価格は下げられ、それでも誰も・・・

「ブッサイク」
「ハナクソ付いてる――」(注:模様です)
「もっと小さい猫がいい~」

猫はもう、諦めていました。
ずっとその狭いショーケースの中で暮らしていくのだと諦観しきっていました。

どうせ誰も
私にゃんて
欲しがらにゃい・・・

桜井海『おじさまと猫』

桜井海『おじさまと猫』

そこへ現れた、ロマンスグレーの上品なおじさま。
にゃんと、この猫をくださいと店員に告げます。

ええ?

馬鹿にゃのか
このオッサン

嫁へのプレゼントか?
娘へのプレゼントか?

絶対に
嫌がられるぞ!
返品にゃんか嫌だ!

期待にゃんか
させないでくれ!

店員も、プレゼントですか?なんて尋ねます
それに対し、おじさんは、猫をやさしく抱きしめて答えます。

「私が欲しくなったのです」
「とても可愛くて」
「可愛くて」
うちの子におなり・・・

桜井海『おじさまと猫』

桜井海『おじさまと猫』

おじさまは、妻を亡くし、今は一人暮らしでした。
広い家に、ひとりぼっちでした。
そうと知った猫は、おじさまにスリスリします。
これからは、

私がいるにゃ・・・

ブサイクな猫は、「ふくまる」という名前を貰い、それは大事に可愛がられます。
おじさまは猫初心者なのですが、その心配り、愛情のかけ方は、それは深いものなのでした。
猫グッズを買ったり、猫ならではの行動に戸惑ったり、ちいさな失敗をしたり、我が子自慢をしてみたり。
語られるのは、どれも些細なエピソードなのですが、そのひとつひとつが、柔らかくて、優しくて、とても暖かいのです。
みているだけで、心がふんわり、しあわせになれます。

ほんわかエピソードばかりの中、つい笑っちゃったのが、「君の可愛い猫」(第1巻19話)。
ふくまるちゃんのお顔ったら!(笑)
死ぬほどかわいいぞ~~!

この『おじさまと猫』は、漫画家の桜井海さんが、もともとはtwitterで配信されたもの。
(⇒ https://twitter.com/sakurai_umi_ )
たちまち大評判となり、本になりました。
私も最初はWebで見たのですが、本好きの性として、紙の本も購入。
本の方が、もっとずっとステキ!(アナログ人間?・・・汗)

Webでの無料配信も良いのですが、

やっぱり、本を買ってください!
その方が絶対おすすめ!

一生そばにおいて飽きない一冊となるでしょう。

桜井海『おじさまと猫』

桜井海『おじさまと猫』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『おじさまと猫』

  • 著:桜井海(さくらい うみ)
  • 出版社:スクウェア・エニックス
  • 発行:2018年
  • NDC:726(マンガ、絵本)
  • ISBN:9784757556263
  • 145ページ
  • 登場ニャン物:ふくまる
  • 登場動物:-

 


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桜井海『おじさまと猫』

9.3

猫度

9.6/10

面白さ

8.5/10

うるうる度

9.5/10

猫好きさんへお勧め度

9.5/10

桜井海『おじさまと猫』” に対して1件のコメントがあります。

  1. もこりん より:

    私もネットで読みまくり、本も買いました。2巻が11月22日に出ます。予約しちゃいました。何度でも読み返してウルウルします。作者の桜井海さんの作品は他にも「神と呼ばれた吸血鬼」というのがあり、こちらも心温まる漫画です。猫は出てきませんけど。

    1. nekohon より:

      11月22日というのはレオのお誕生日です!
      (保護猫ですから、私が勝手に決めたのですが)
      いいにゃんにゃんの日。
      吸血鬼のマンガといえば「ポーの一族」となる私は古いでしょうか(汗)

  2. suzielily より:

    こんにちは!
    この作品、気になっていたのですよ。ご紹介有難うございます。

    猫書評に感想書く欄があったのですね、今後はこちらにお邪魔いたします。
    別の投稿欄ですと、私の投稿が浮いていたような。。。汗

    サルトルの「自由への道」一巻に 猫描写登場しますよ。2巻以降は出てきませんが。
    ダニエル君は主人公(はマチウ、サルトル自身が投影)ではありませんしね。

    サルトル「自由への道1」
    https://suzielily.exblog.jp/27452290/

    1. nekohon より:

      うわ、『自由への道』
      読んだの、何年前だろ(汗)。
      人文書院のサルトル全集で持っていますが、内容はもうすっかり忘れてしまい(大汗)、ただただ、第三部で死にそうになった印象ばかりが強く残っています。(改行無しで延々と続く文章・・・)。

      『おじさまと猫』お勧めです。
      サルトルより楽に読めます(笑)。

  3. すみれ より:

    掲示板に書き忘れましたが、
    これもwebで探しまくって見ています。
    断捨離おばさんなので、本はふやせないのです。
    どの回を読んでも笑い泣きします。
    桜井さんもすてきな人ですね!

    1. nekohon より:

      泣き笑い、たしかに!
      ほわんほわんになります。
      そしてあらためて、うちの子たちを守らなきゃって思いませんか?

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