桜井海『おじさまと猫』第1巻~第4巻
ちょっと模様がユニークだっただけで、売れ残ってしまった猫。
子猫はたちまち、成猫に育ってしまいました。
大きくなるにつれ、価格は下げられ、それでも誰も・・・
「ブッサイク」
「ハナクソ付いてる――」(注:模様です)
「もっと小さい猫がいい~」
猫はもう、諦めていました。
ずっとその狭いショーケースの中で暮らしていくのだと諦観しきっていました。
どうせ誰も
私にゃんて
欲しがらにゃい・・・
そこへ現れた、ロマンスグレーの上品なおじさま。
にゃんと、この猫をくださいと店員に告げます。
ええ?
馬鹿にゃのか
このオッサン嫁へのプレゼントか?
娘へのプレゼントか?絶対に
嫌がられるぞ!
返品にゃんか嫌だ!期待にゃんか
させないでくれ!
店員も、プレゼントですか?なんて尋ねます
それに対し、おじさんは、猫をやさしく抱きしめて答えます。
「私が欲しくなったのです」
「とても可愛くて」
「可愛くて」
うちの子におなり・・・
おじさまは、妻を亡くし、今は一人暮らしでした。
広い家に、ひとりぼっちでした。
そうと知った猫は、おじさまにスリスリします。
これからは、
私がいるにゃ・・・
ブサイクな猫は、「ふくまる」という名前を貰い、それは大事に可愛がられます。
おじさまは猫初心者なのですが、その心配り、愛情のかけ方は、それは深いものなのでした。
猫グッズを買ったり、猫ならではの行動に戸惑ったり、ちいさな失敗をしたり、我が子自慢をしてみたり。
語られるのは、どれも些細なエピソードなのですが、そのひとつひとつが、柔らかくて、優しくて、とても暖かいのです。
みているだけで、心がふんわり、しあわせになれます。
ほんわかエピソードばかりの中、つい笑っちゃったのが、「君の可愛い猫」(第1巻19話)。
ふくまるちゃんのお顔ったら!(笑)
死ぬほどかわいいぞ~~!
この『おじさまと猫』は、漫画家の桜井海さんが、もともとはtwitterで配信されたもの。
(⇒ https://twitter.com/sakurai_umi_ )
たちまち大評判となり、本になりました。
私も最初はWebで見たのですが、本好きの性として、紙の本も購入。
本の方が、もっとずっとステキ!(アナログ人間?・・・汗)
Webでの無料配信も良いのですが、
やっぱり、本を買ってください!
その方が絶対おすすめ!
一生そばにおいて飽きない一冊となるでしょう。
第2巻、出ました!
2018年11月22日、待望の第2巻が発行されました!
おじさま、ますますふくまるちゃんに、デレデレのラブラブです。もう笑っちゃうくらいに、愛し合っています。
ああ、うちの猫達、ふくまるちゃんの半分も私のことを愛してくれているでしょうか?
第3巻、出ました
第4巻も出ました
このふくまるちゃんのお顔が最高!!
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『おじさまと猫』
- 著:桜井海(さくらい うみ)
- 出版社:スクウェア・エニックス
- 発行:2018年
- NDC:726(マンガ、絵本)
- ISBN:9784757556263
- 145ページ
- 登場ニャン物:ふくまる
- 登場動物:-
私もネットで読みまくり、本も買いました。2巻が11月22日に出ます。予約しちゃいました。何度でも読み返してウルウルします。作者の桜井海さんの作品は他にも「神と呼ばれた吸血鬼」というのがあり、こちらも心温まる漫画です。猫は出てきませんけど。
11月22日というのはレオのお誕生日です!
(保護猫ですから、私が勝手に決めたのですが)
いいにゃんにゃんの日。
吸血鬼のマンガといえば「ポーの一族」となる私は古いでしょうか(汗)
こんにちは!
この作品、気になっていたのですよ。ご紹介有難うございます。
猫書評に感想書く欄があったのですね、今後はこちらにお邪魔いたします。
別の投稿欄ですと、私の投稿が浮いていたような。。。汗
サルトルの「自由への道」一巻に 猫描写登場しますよ。2巻以降は出てきませんが。
ダニエル君は主人公(はマチウ、サルトル自身が投影)ではありませんしね。
サルトル「自由への道1」
https://suzielily.exblog.jp/27452290/
うわ、『自由への道』
読んだの、何年前だろ(汗)。
人文書院のサルトル全集で持っていますが、内容はもうすっかり忘れてしまい(大汗)、ただただ、第三部で死にそうになった印象ばかりが強く残っています。(改行無しで延々と続く文章・・・)。
『おじさまと猫』お勧めです。
サルトルより楽に読めます(笑)。
掲示板に書き忘れましたが、
これもwebで探しまくって見ています。
断捨離おばさんなので、本はふやせないのです。
どの回を読んでも笑い泣きします。
桜井さんもすてきな人ですね!
泣き笑い、たしかに!
ほわんほわんになります。
そしてあらためて、うちの子たちを守らなきゃって思いませんか?