書評:『猫侍 久太郎、江戸に帰る』書き下ろし

『猫侍 久太郎、江戸に帰る』書き下ろし

 

斑鬼とあだ名される剣豪に、なぜか猫が集まる(笑)。

一度は故郷に帰った斑尾久太郎だが、また江戸にもどってきた。もちろん、玉之丞と一緒に。

相変わらず、無職の浪人だ。相変わらず、金は無い。
以前と同じ「ほおずき長屋」に舞い戻ったら、大家が大変わりしていた。新しい大家はまだ若い娘。娘っ子なら扱いやすいだろうって?とんでもない!おそろしく気の強い、勘も鋭い娘で、しかも、大のネコ嫌い。
「猫は禁止!!」(ビックリマークはひとつでなく2つ)が口癖で、さて困った。
幸い、お隣さんが理解ある男で、事あるごとに玉之丞を匿ってくれる。
猫見屋のお七にも、相変わらず、世話になりっぱなし。

今度こそ、なんとか剣術指南の職を得ようと、(久太郎にしては)足しげく仕事案内処『ぴんはね』に通う。が、紹介されるのは、なぜか猫がらみの仕事ばかり。珍しく、「息子に剣術を教えていただきたい」なんて仕事が来そうになっても、その息子、武士の子弟のくせに、久太郎を見るなり
「だって顔が怖い~~」
と泣き出して、話は流れてしまう。
(怖い顔は生まれつきだ!)
と腹を立てたところでどうにもならぬ。
仕事が無ければ金もかせげない。
金がなければ食うものも買えない。
自分はまだしも、玉之丞が気の毒だ。

そんな時、〈大江戸猫選び〉なるものが開催されると知る。
賞金はなんと十両!
と、金額を聞いても、大切な玉之丞を大衆の前にさらす気はなかったが、前シリーズからの宿敵・蜂谷が猫を出場させるばかりか、久太郎にも吹っ掛けてきたので、もうこうなっては武士の意地、売られたケンカは買わねば恥だ!なんたって十両だしぃ~

なのに、突然、玉之丞が行方不明になってしまい。
い、い、い、家出!!??
あわてふためく久太郎の前に現れたのは化け猫・・・

前シリーズ同様、コミカルでリズミカルで、猫愛に溢れた作品です。
久太郎の、玉之丞を思う気持ちは、ますます深く、
久太郎を囲む人々も、猫好きだらけ。
読んでいるだけで嬉しくなります。
本も、映像も、超おすすめ!

(2017年5月30日)

※猫侍シリーズはこちら※

『猫侍 久太郎、江戸に帰る』書き下ろし

裏表紙

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『猫侍 久太郎、江戸に帰る』

  • 著:新井淳平(あらい じゅんぺい)
  • 出版社:アミューズメントメディア総合学院 AMG出版
  • 発行:2015年6月
  • NDC: 913.6(日本文学)時代小説
  • ISBN:9784908388002
  • 313ページ
  • 登場ニャン物: 玉之丞、ねずみ(という名前の猫です)、紋次郎、うなぎ、チャトラ
  • 登場動物:-

 

 

著者について

新井淳平(あらい じゅんぺい)

神奈川県出身。けっこういい歳。けどポンコツ。田園調布学園大学卒業。現在は大阪に移り済、アミューズメントメディア総合学院ノベルス学科に在学。本書がデビュー作となる。家から駅まで徒歩三分の間に、必ず三匹以上のねこに遭遇する環境にて生活中。たぶん周辺に二十匹くらい野良猫が・・・。

(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)


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『猫侍』を踏んづける我が家の猫

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『猫侍 久太郎、江戸に帰る』書き下ろし

『猫侍 久太郎、江戸に帰る』書き下ろし
9.4

猫度

10/10

動物愛護度

10/10

面白さ

10/10

癒され度

10/10

お勧め度

9/10

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