赤川次郎『三毛猫ホームズの回り舞台』
三毛猫ホームズシリーズ、記念すべき50冊目。
にゃんと、三毛猫ホームズ、この作品で50冊目です。
すごいですね~!!
さすが猫!いえ、赤川次郎氏!
あ゛あ゛あ゛~~~
で、で、で、でも!
カッパノベルス。
いまだに、ホームズを、ちゃんと描いていません・・・
私は出版されたすべての本を見たわけではありません。
なので、私が知らないだけかもしれませんが、
それにしても、
それにしてもですよ?!
光文社・カッパノベルスの三毛猫ホームズシリーズで、私が持っている本のうち、、ホームズをちゃんとホームズとして描いていたのは、『三毛猫ホームズのプリマドンナ』くらいです。
初期に出版された『三毛猫ホームズの騎士道』でも、かなり近い姿で描かれてはいますが、顔の模様の分かれ方や背中の色配分などが、やはり少し違うのです。
それに対し、角川文庫版では、ホームズをちゃんと描いているので・・・なんか非常に残念・・・
と、
まずは猫愛護サイトとしての愚痴から(汗)
さてさて、作品の方ですが、
女子中学生が殺されます。
薄暗い繁華街、夜中といってよい遅い時間、本来なら女子中学生がいるべき場所ではないのですが、中学生も3年生となれば、子供から女性に育つ年頃。
中にはそういう場所に惹かれる子も出て来ます。
危ない雰囲気、背伸びした行為。
そして、・・・犠牲者。
その頃、晴美は、昔の友人に会っていました。
舞台女優として売れ始めた子でした。
その子の周囲でも、不穏な空気が・・・
この作品は、私はかなり好きです。
推理小説としても、後出しで無理やりつじつま合わせ、なんてところがなく、読みながら推理を楽しめます。
最近の作品では、無駄な殺人も減りました。深い傷は負っても、昔の作品のようにあっさり死ぬことは減ったような気がします。
もちろん、女子中学生等、罪のない人が殺される場面もあります。ミステリーというジャンルである限り、それはある意味で仕方ないこととも言えます。
それでも、やっぱり死人が少ないのは良いですね。
架空の小説内、すべてフィクションであることは、重々承知の上であっても。
それから、今回は、ホームズの移動はたいていバッグの中。
これも、私からみれば進歩!
そうです、町中での移動時は、猫は人間が運んであげてください。
よかったね、ホームズたん。
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『三毛猫ホームズの回り舞台』
- 著:赤川次郎(あかがわ じろう)
- 出版社:光文社 カッパノベルズ
- 発行:2015年
- NDC:913.6(日本文学)推理小説
- ISBN:9784334077266
- 253ページ
- 登場ニャン物:ホームズ
- 登場動物:-