えびなみつる『猫辞苑』

副題『現代『猫語』の基礎知識』。
見開きの、左ページにはイラスト、右ページには猫にまつわる色々な言葉の説明が書いてる小型の四角い絵本。
その説明は正しくはあるのだが、著者の感性で面白く書いてあるので、読んでいて飽きない。
たとえば、「どら猫」の説明では、
さまよい歩き、ぬすみ食いなどをする性悪な猫。魚をくわえて逃げるどら猫の後ろには多くの場合、不思議なヘアスタイルのエプロンをした若奥さんがフライパンを持って追いかけている。
あげられている項目は、猫、シャム猫、ペルシャ猫、西表山猫、対馬山猫、猫車、猫缶、猫娘、猫背など単語や名前のほか、小姑一人猫千匹、猫のいる家に嫁にやれ、猫の手も借りたい、猫が肥えれば鰹節が痩せる、など、言い回しやことわざまで。
そして最後は「吾輩は猫である」でしめくくっている。
たのしい可愛い本です。
(2005.4.14)

えびなみつる『猫辞苑』

えびなみつる『猫辞苑』
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『猫辞苑』
現代『猫語』の基礎知識
- 画と文:えびなみつる
- 出版社:祥伝社
- 発行:2004年
- NDC:645.6(家畜各論・犬、猫)辞典形式
- ISBN:4396440049
- カラー
- 登場ニャン物:多数
- 登場動物:-