加藤由子『猫の幸せな生活』
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『猫たちが望む正しい飼い方・育て方』。
猫と暮らすための基本的な事柄が書いてあります。
猫と暮らす心得書みたいな本?
たとえば、猫の鳴き方というか、考え方。
『「エサをくれ」ではなく「何か食べたい」と言ってなく』
人間は、相手に何かを伝えたいときに声を出しますが、猫は自分の「そのときの気持ちが声になって出るだけです」。これは些細な違いのように見えて、実は猫を理解する上でとても大事な観点なのではないでしょうか。
たとえば、台所で足にすり寄ってなく猫は「何かちょうだい」と言っているのではなく「何か食べたい」「おなかがすいが」と言っているのです。
ドアの前でなく猫は「開けてくれ」ではなく、「ここにいるのはいやだ」です。「抱っこして」ではなく、「寂しい」。「あの猫は嫌いだ」ではなく単に「怖い」。つねに自分が感じていることを表現しているだけです。
これは、ムード・ランゲージといわれ、私たちの泣き声や笑い声、ひとり言などと同じです。
人になれている猫は、人の顔を見ながらなきますから、私たちは、はっきりとした要求をしているように解釈します。でも猫は、まわりにだれもいなくても同じようにないています。気持ちが高ぶると、それが声になって出てしまうのです。
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我々人間は、つい、人間固有の考え方に凝り固まってしまいがちです。しかもそのことに自分では気がつきません。
この本はそんな固い頭を解きほぐすのに役立つと思います。
人間とはまったく違う考え方感じ方をする猫という動物。
それなのに、こんなにも身近に存在してくれる猫たち。
特に、生まれて初めて猫と接するような方にお奨めの本です。
(2007.3.4.)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『猫の幸せな生活』
猫たちが望む正しい飼い方・育て方
- 著:加藤由子 (かとう よしこ)
- 出版社:日本文芸社
- 発行:2007年
- NDC:645.6(家畜各論・犬、猫)
- ISBN:4537017090 9784537017090
- 222ページ
- カラー口絵、モノクロイラスト(カット)
- 登場ニャン物:-
- 登場動物:-
目次(抜粋)
- 猫とつき合う前に知ってほしい!
- 猫はもともと群れを作らない夜行性動物
- 猫は”なわばり”がないと安心できない
- その他
- 猫はこんな暮らしがしたい
- 猫は自分のにおいがしないと不安になる
- 新しい家に慣れるのは猫のペースにまかせてほしい
- その他
- 元気で暮らすためにこんな食事を!
- 猫は肉食動物です
- 人と同じものを食べていたら猫は病気になってしまう
- その他
- 手入れとしつけに、毎日気を配ってほしい!
- 1日に一度はいっしょに過ごす時間が欲しい
- 毛の長い猫には毎日くしを入れてほしい
- その他
- 猫の健康は飼い主にしか守れない
- 体のぐあいが悪いときは飼い主が先に気づいて!
- どんなに元気でもウンチは毎日チェックして
- その他