『劇場版:ネコナデ』(DVD)

『劇場版:ネコナデ』(DVD)

 

大杉漣さんって、演技も実生活もすてきな俳優さんなんですね。

「ネコナデ」には、この劇場版のほか、テレビドラマと、小説版があります。 制作順も、上記の通り。

しかし、私はそうと知らずに、小説版を先に読んでしまいました。 その小説が面白かったので、劇場版のDVDを見たのですが。

すみません。 小説版の方が、私には、ずっとおもしろかった・・・!

映画製作関係者の皆様には申し訳ありません。 特に、主役の大杉漣さん。映画の後、一緒に主役(にしては出番少なすぎだったけど!)の子猫ちゃんをご家族に迎えられたそうですね。

それだけでも、私にとっては評価★ひとつアップくらいに、すてきなお話なんですが。

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以下、ネタバレ含みます。閲覧注意。

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上でもチラリと書きましたが、私のこの映画評価が高くない、その理由は;

主役(であるべき)子猫の露出が少なすぎること!

あんなに可愛いのに。 あれほど愛らしいのに。 食べちゃいたいくらい可愛らしいのに!

さらに。

主役(と、あくまで猫を主役にしたい私)のトラちゃんのお友達の、ヒラマヤンさん(ヒマラヤンではありません、ヒラマヤンです)。 あまりに、あまりに、出番が少なすぎます。

実は私、トラちゃんより、ヒラマヤンさんの方が好みなんです。

トラちゃんは、かわいいけど、まあ、普通にスコティッシュ・フォールドの子猫。

それに対し、ヒラマヤンさんは、堂々たる体躯の、それは魅惑的な大猫さんなんです。映画の設定では「ただの雑種」で推定12~3歳の老猫、ということになっています。

そして、非常に残念ながら、いわゆる血統証猫たちより、あきらかにワンランク下の取り扱い。

トラちゃんと一緒に飼われているはずなのに、初対面のカットが終わると「動物病院に入院」してしまい、それっきり登場しない。 せめてラストでトラちゃんと一緒に抱かれてお家にはいるべきなのに、そのシーンでも出てこない。

あんまりだ~、というわけで、これも映画の減点要素。(小説版の方ではもっと大事に扱われますのでご安心を。)

辛口ついでに書いちゃお。

映画の中で「猫を育てるゲーム」というのがちらりと出てきますが、このゲームの中の猫の歩き方も変です。猫映画でなければ黙って見逃すところですが、仮にも猫映画で、あの歩き方はやっぱりダメじゃないかと。

ネコの歩き方は、
(1)後ろ足が先に前に踏み出す→
(2)足先が地に着く寸前に前足を持ち上げる→
(3)すかさず後ろ足が今まで前足が踏んでいたまさに同じ場所を踏む→
(4)前足が前に伸びる、
という順序です。後ろ足と前足の踏む場所がまったく同じだから、狭い場所でも後ろ足を踏み外すことなく渡ることができるし、視線は獲物を凝視したまま、ぶつからずに足音を立てずに忍び寄ることができるのです。

ところが、映画の中のアニメ猫は、前足が踏み出されてから後ろ足が適当に引き寄せられているように見え、まるでウマのようです。

と、まあ、以上は猫マニアならではの辛口評価となるわけですけれど。

これらを除けば、家族で楽しめる良いストーリーだと思います。ちょっと行き詰った時、一歩が踏み出せないとき、元気を与えてくれる内容です。

また、主人公「鬼塚太郎」を演じる大杉さんの演技にはとても好感を感じました。迷子になったトラちゃんを発見するシーンなど、演技じゃなくて本気でメロンメロンに可愛がっているでしょ、といいたくなるほど愛情にあふれていて。

いえ、本当にメロメロになっていたんですよね。だから撮影後トラちゃんを家族に迎えられたんですよね。

なお、TVドラマにもなったそうですが、そちらは私は(まだ)見ていません。

「小説版:ネコナデ」の書評はこちら。

(2015.3.22.)

『劇場版:ネコナデ』(DVD)

『劇場版:ネコナデ』(DVD)

『劇場版:ネコナデ』(DVD)

『劇場版:ネコナデ』(DVD)

 

※画像は、ネコナデ公式サイトのスクリーンキャプチャーです。著作権法に配慮し、あえてボカシを入れています。ご理解ください。

 

『劇場版:ネコナデ』

  • 監督: 大森美香
  • 出演: 大杉 漣, 青山倫子, 黒川芽以, もたい まさこ
  • DVD発売日: 2008/10/24
  • 時間: 85 分
  • 登場ニャン物=トラ、ヒラマヤン

 


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