2017年10月30日 / 最終更新日時 : 2022年9月30日 nekohon 猫の小説(日本) 梶井基次郎『交尾』 「檸檬」収録の短編。 全部でわずか文庫本13ページの短編、それがさらに「その一」「その二」に分かれていて、猫が出てくるのは「その一」の方、7ページ分である。 主人公は、半ば朽ちかけた物干し場に立っている。こ […]
2017年10月30日 / 最終更新日時 : 2022年9月30日 nekohon 猫の小説(日本) 梶井基次郎『愛撫』 「檸檬」収録の短編。 わずか数ページの短編。 梶井基次郎といえば、まず思い浮かべるのが「檸檬(れもん)」。ごく短い作品で、内容はといえば何のこともない、ひとりの男が本屋の店頭に檸檬を置いたというだけのことで […]
2017年10月30日 / 最終更新日時 : 2022年9月30日 nekohon 猫の小説(日本) 長田弘『ねこに未来はない』 新婚夫婦がまず最初にしたことは。 ねこが好きではなかった “ぼく” が、ある人を好きになって結婚し、そして、「結婚していっとう最初の朝のいっとう最初の食事のまえに」ういういしい新妻から発せられたいっとう最初 […]
2017年10月26日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(海外) ポー『黒猫』 アル中の悪党を黒猫が震え上がらせる。 あまりに有名な小品。 字の小さい、古い文庫本でわずか16ページの短編。 しかし、ポーといえば『黒猫』というほど、世に知られた名作だ。 あらすじなどは書かない方が良いだろ […]
2017年10月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(海外) ダン&ドゾワ編『不思議な猫たち』 『魔法の猫』続編。 ネコを好意的に描いている作品より、猫のずるさや獰猛性を書いた作品の方が印象が強い。ホラー+ミステリー集とのことだから、仕方ないのかも知れないが。はっきり言って、『魔法の猫』の方が面白い作品が多かったか […]
2017年10月18日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 鮎川哲也・編『猫のミステリー』 猫が出てくる日本の短編ミステリー集。 いずれも短編。猫が大活躍して、という話は、残念ながらひとつもないのだが、どの話にも一応猫は出てくる。 1986年発行『猫のミステリー傑作選』改題。 「檸檬(レモン)色の猫がのぞいた」 […]
2017年10月16日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(海外) 『ネコ好きに捧げるミステリーベストセレクト12編』 海外発:ミステリー好きにはたまらない。 外国のミステリー短編集。 ●「替え玉」 パトリシア・モイーズ著、深町眞理子訳 自分の欲望を達成するためには殺人まで犯すことはない、ただちょっと妻を精神病院にでも入 […]
2017年10月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(海外) 短編集『魔法の猫』 ミステリアスな猫の短編集。 『跳躍者の時空』 フリッツ・ライバー 子猫ガミッチの天下だった家に、赤ちゃんが生まれた。実はガミッチは、自分はやがて成長したら人間になると固く信じている子猫だった・・・。 […]
2017年10月7日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(日本) 芥川龍之介『お富の貞操』 お富の選択は? ごく短い短編だ。 しかし、猫がきちりと描かれている。 龍之介の文章はうますぎて、ストーリーが勝手に流れていってしまうような感があるが、それが有る所でカタンと止まる。 ハッと息を飲んでしまうの […]
2017年10月6日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(日本) 谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のおんな』 純文学の最高峰。猫と男と女たちの三角関係。 谷崎潤一郎といえば猫好きで有名な文豪だ。この作品はそんな文豪の猫本の珠玉であると同時に、ネコを猫として描いた(つまり擬人化せずに)日本文学の最高峰の一つだと思う。 […]
2017年9月28日 / 最終更新日時 : 2022年9月27日 nekohon 小説(猫番外編) 東野圭吾『予知夢』 テレビドラマにもなったあの「ガリレオ」シリーズ。 猫が出てくる本、というほどの登場でもありませんけれどね。 ミステリー短編集。天才物理学者・湯川学、あだ名「ガリレオ」氏が、鋭い知能と観察眼で、難事件をさらさらと解決してい […]