書評:赤川次郎『三毛猫ホームズの世紀末』

赤川次郎『三毛猫ホームズの世紀末』

 

石津刑事のいとこ登場!

石津刑事は目黒署所属なのに、なぜかいつも、警視庁捜査一課刑事の片山義太郎と一緒に行動している。
いや、「なぜ」かは、一目瞭然。
義太郎の妹、晴美にぞっこんほれ込んでいるからだ。

その、石津刑事のいとこが現れた。
石津雪子、女子大生。

その雪子が、若き天才詩人と恋仲になった。
白鳥聖人という、いかにも詩人らしい名前(本名!)、だけでなく、端正な顔立ち、ほっそりした体つき、優しい物腰、まさにこれぞ絵にかいた詩人。
女性たちに大人気というのもうなづける。

その、虫も殺さぬような詩人の周りで、人がつぎつぎ殺される!?
雪子も危ない!二重の意味で!
・・・つまり、殺される危険と、それから、詩人のおっかない母親に脅される危険。
なんせこの母親、そりゃもう息子を目に入れてもいたくないどころか、他の女にとられるくらいなら目に入れっぱなしにして監禁保存したいくらいの、猛烈息子信者なのだ。
ま、28歳の息子が目に入るのであれば、だが。

晴美は、TV局の友人を訪ねた。
そこで偶然、詩人の、らしからぬ行動を知ってしまう。

そして、お決まりの(?)、女子大をめぐる陰謀と裏の組織。

ところで。

石津、第1作を除き毎回出場のレギュラーキャストなのに、下の名前が出てきていない?
石津のいとこは、今回「石津雪子」としてフルネームで出場したのになあ?
栗原警視(義太郎の上司)や、南田検死官の、下の名前も記憶がない。
端役や通りすがりにすぎないような人物でも、フルネームや年齢(年代)をはっきりさせていることがほとんどの、三毛猫ホームズシリーズ内において、主要人物数名は苗字だけって、何か意味があるのでしょうか・・・・・?

(2001年11月5日)

三毛猫ホームズシリーズ

赤川次郎『三毛猫ホームズの世紀末』

赤川次郎『三毛猫ホームズの世紀末』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『三毛猫ホームズの世紀末』

  • 著:赤川次郎(あかがわ じろう)
  • 出版社:光文社 光文社文庫
  • 発行:1998年
  • NDC:913.6(日本文学)推理小説
  • ISBN:4334725961 9784334725969
  • 300ページ
  • 登場ニャン物:ホームズ
  • 登場動物:-

 

 

著者について

赤川次郎(あかがわ じろう)

福岡県福岡市博多区出身。1996年度より金沢学院大学文学部客員教授。父親は元満洲映画協会、東映プロデューサーの赤川孝一。1976年「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞、1980年『悪妻に捧げるレクイエム』で第7回角川小説賞、2006年第9回日本ミステリー文学大賞、2016年『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。多作で知られ、2015年には580冊を突破、累計発行部数は2015年時点で3億3000万部を超えている。三毛猫ホームズシリーズ、三姉妹探偵団シリーズ、幽霊シリーズ、吸血鬼シリーズ他、シリーズ物も多い。

三毛猫ホームズシリーズ

(著者プロフィールはWikipedia他からの抜粋です。)


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赤川次郎『三毛猫ホームズの世紀末』

赤川次郎『三毛猫ホームズの世紀末』
7

猫度

4.0 /10

面白さ

7.5 /10

読みやすさ

9.0 /10

猫好きさんへお勧め度

7.5 /10

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