赤川次郎『三毛猫ホームズの登山列車』

赤川次郎『三毛猫ホームズの登山列車』

 

スイスに来たホームズ一行。

片山義太郎はため息をついた。これも仕事なのか?スイスくんだりまで来て!
page 81

片山義太郎、警視庁捜査一課刑事、29歳、独身。
その妹、晴美、独身。
目黒署の石津刑事、自称晴美の恋人。
そして、この3人を率いているのは、三毛猫のホームズ。

彼らは、”休暇で”、スイスに来ていた・・・はずだった。
しかし。

スイスでばったり、小島光江に会う。
義太郎の叔母で「お見合いさせ魔」で「結婚させたがり魔」の賑やかなおばさんだ。
スイスは日本人観光客であふれかえり、観光コースは似たり寄ったり、当然のごとく、あちこちで同じ顔にであう。
会えば同じ日本人同士、つい言葉をかわす、気が合えば一緒に行動したりもする。
そうやって、ついたり離れたり、知るもの同士、知らぬもの同士、

そんな中に殺人犯がいる!?

どっしりと高いユングフラウ、壮大なマッターホルン、スイスの大自然の前で、日本人同士の愛と欲の絡み合い。
名探偵三毛猫ホームズ、この国際的な(?)日本人連続殺人事件を、どうさばく?

赤川次郎『三毛猫ホームズの登山列車』

赤川次郎『三毛猫ホームズの登山列車』ホームズをこんな脇役扱いはひどいんじゃない?三毛猫でさえないし。

* * * * *

(ひとりごと)
義太郎、ニブすぎ・・・(笑)
その割には今回も女性にモテモテのようで。

そして、今回も、女性たちの勝気なこと(汗)。

(1988年2月1日)

三毛猫ホームズシリーズ

赤川次郎『三毛猫ホームズの登山列車』

赤川次郎『三毛猫ホームズの登山列車』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『三毛猫ホームズの登山列車』

  • 著:赤川次郎(あかがわ じろう)
  • 出版社:光文社 カッパノベルズ
  • 発行:昭和62年(1987年)
  • NDC:913.6(日本文学)推理小説
  • ISBN:4334027318
  • 218ページ
  • 登場ニャン物:ホームズ
  • 登場動物: -

 

 

著者について

赤川次郎(あかがわ じろう)

福岡県福岡市博多区出身。1996年度より金沢学院大学文学部客員教授。父親は元満洲映画協会、東映プロデューサーの赤川孝一。1976年「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞、1980年『悪妻に捧げるレクイエム』で第7回角川小説賞、2006年第9回日本ミステリー文学大賞、2016年『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。多作で知られ、2015年には580冊を突破、累計発行部数は2015年時点で3億3000万部を超えている。三毛猫ホームズシリーズ、三姉妹探偵団シリーズ、幽霊シリーズ、吸血鬼シリーズ他、シリーズ物も多い。

三毛猫ホームズシリーズ

(著者プロフィールはWikipedia他からの抜粋です。)


ショッピングカート

 

赤川次郎『三毛猫ホームズの登山列車』

7.5

猫度

4.0/10

面白さ

8.0/10

読みやすさ

9.0/10

猫活躍度

8.0/10

愛猫家へお勧め度

8.5/10

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA