赤川次郎『三毛猫ホームズの登山列車』
スイスに来たホームズ一行。
片山義太郎はため息をついた。これも仕事なのか?スイスくんだりまで来て!
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片山義太郎、警視庁捜査一課刑事、29歳、独身。
その妹、晴美、独身。
目黒署の石津刑事、自称晴美の恋人。
そして、この3人を率いているのは、三毛猫のホームズ。
彼らは、”休暇で”、スイスに来ていた・・・はずだった。
しかし。
スイスでばったり、小島光江に会う。
義太郎の叔母で「お見合いさせ魔」で「結婚させたがり魔」の賑やかなおばさんだ。
スイスは日本人観光客であふれかえり、観光コースは似たり寄ったり、当然のごとく、あちこちで同じ顔にであう。
会えば同じ日本人同士、つい言葉をかわす、気が合えば一緒に行動したりもする。
そうやって、ついたり離れたり、知るもの同士、知らぬもの同士、
そんな中に殺人犯がいる!?
どっしりと高いユングフラウ、壮大なマッターホルン、スイスの大自然の前で、日本人同士の愛と欲の絡み合い。
名探偵三毛猫ホームズ、この国際的な(?)日本人連続殺人事件を、どうさばく?
* * * * *
(ひとりごと)
義太郎、ニブすぎ・・・(笑)
その割には今回も女性にモテモテのようで。
そして、今回も、女性たちの勝気なこと(汗)。
(1988年2月1日)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『三毛猫ホームズの登山列車』
- 著:赤川次郎(あかがわ じろう)
- 出版社:光文社 カッパノベルズ
- 発行:昭和62年(1987年)
- NDC:913.6(日本文学)推理小説
- ISBN:4334027318
- 218ページ
- 登場ニャン物:ホームズ
- 登場動物: -