赤川次郎『三毛猫ホームズの四季』
資産家一家を、悲劇が襲う
春子、夏子、秋代、冬美・・・
春夏秋冬の名前が、春夏秋冬の順で、そろった四姉妹。
父親は、経営者として成功した男。
つまり、大金持ち。
しかし、家族は夏子の存在を否定しようとしていた。
なぜなら、夏子は長年刑務所にはいっていて、やっと仮釈放で出てきたばかり、
だったのだが、
その、夏子が殺され?
かたや、男装したまま殺されていた若い女性。
何か関係があるらしいのだが?
そして、なんと、
晴美が手籠めにされそうになって逆襲して・・・相手の男を殺しちゃった!?
* * *
片山義太郎は、警視庁捜査一課刑事にして、女性恐怖症・流血恐怖症・高所恐怖症・その他と、どうもたよりない男。
妹の晴美は、積極的すぎるのが玉にきず?の、兄に似ず?かわいい女性。
石津刑事は、そんな晴美にぞっこん、自称晴美の恋人。
そして、ごぞんじ、三毛猫ホームズ。天才猫。
今回のホームズは、なんか脇役的存在扱いだったなあ・・・
義太郎や晴美に都合よく使われている感が否めず。
でもまあ、しかたないかもね?
だって、この挿絵(汗)。
美猫の誉れ高いホームズ。
こんなずっくりむっくりなシルエットでは、ご機嫌を損ねてしまっても仕方ない・・・かも・・・にゃは。
なんか、結末がちょっとこじつけすぎる気がするし、私の中では今一なんですよね、この作品・・・
ごめんなさい。
(1990年2月10日)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『三毛猫ホームズの四季』
- 著:赤川次郎(あかがわ じろう)
- 出版社:光文社 カッパノベルズ
- 発行:1990年
- NDC:913.6(日本文学)推理小説
- ISBN:4334028535
- 220ページ
- 登場ニャン物:ホームズ
- 登場動物:-