岩崎るりは『猫だって笑う』

写真満載の、楽しい一冊。
副題は、「100倍可愛くなる猫の教科書」。猫のことを本当によくご存知の方の本だと思いました。
「第一章 猫のファッション史」。
清少納言が愛した「背中は黒くてお腹が白い猫」は「十二単タイプ」、江戸時代に好まれたボンボンシッポの猫は「浮世絵タイプ」と名付けるなど、猫の歴史と好みの変遷を楽しくダイジェストで紹介。
「第二章 猫の男と女」
今までの猫本にはない視点で面白い。
猫の男と女、通常は雄と雌と表現されるところだが、性差はあるのか?行動は?知能は?気だては?
あなたにふさわしいのは雄猫?雌猫?
「第三章 化けて祟る猫 それでもパートナーにしたい?」
化け猫伝説や猫の霊感などについて。人には理解できない、猫の不思議な能力。それでも、いや多分、だからいっそう愛される猫という存在。
「第四章 猫の気も知らないで!」
猫のボディーランゲージを読み取る方法について。
耳やシッポや、「猫だって笑う!?」など。
「第五章 ベストパートナーはどんな猫」
この章には面白い分類がある。人間の「血液型性格占い」よりもっと楽しい、「毛色や模様からわかる猫の気質」。
三毛猫の性格は?
猫と一緒にノンビリ、グウタラしたい人に最適な毛色は?
ほかに、猫の目の色や品種の説明なども。
猫初心者にも猫ベテランにもお勧めできる一冊です。
(2007.12.24.)

岩崎るりは『猫だって笑う』

カラー写真が多く詠みやすい
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『猫だって笑う』
100倍可愛くなる猫の教科書
- 文:岩崎るりは(いわさき るりは)
- 写真:古瀬恵一(ふるせ けいいち)
- 出版社:小学館文庫
- 発行:2007年
- NDC: 645.6(畜産業・家畜各論・犬、猫)
- ISBN:9784094187144
- 141ページ
- カラー
- 登場ニャン物: 多数
- 登場動物: -