パム先生の『ねこみゅにけーしょん 第2巻 ねこライフ編』

パム先生の『ねこみゅにけーしょん 第2巻 ねこライフ編』

 

猫の行動心理コンサルタント、パム先生の本。

『第1巻 ねこごころ編』と合わせて読んで欲しい1冊。

第1巻が主に猫の心理や、それに対する人間のあるべき姿勢など、精神面に重点を置いていたのに対し、第2巻は、食べ物やトイレ、爪とぎのしつけ、病気など、より具体的な世話について書いてある。

とはいえ、猫の気持ちや心を第一に考えていることは同じ。たとえば、「トイレをきれいにしておこう」の章では、なぜきれいにしなければならないのかを、100%猫の視点からだけ書かれてある。

こういう視点って、簡単そうでいて、実はけっこう難しいのだ。世の中には、かわいい写真やイラストをちりばめて魅力的に作られた「猫飼育書」は数多くあるけれど、よく読んでみると、たとえばトイレの掃除は、猫のなのか人間の為なのかわからないような記述をしている本って多い。そりゃ人間にとっては、猫トイレは臭わずこぼれず清潔で、掃除や手入れが簡単なのが良いに決まっている。けれどもなぜ掃除をするのか、人間が臭いと思わないためか、猫が臭いと思わない為かで、気持ちも方法も違ってくるのである。

著者のパム先生が繰り返し述べていることは、猫と暮らす以上は、主格は常に猫であるべきだということ。そして幸いなことに猫に良い状態とは、人間にとっても良い状態でもあるのだ。幸せな猫は問題行動なんか起こさない。

まず第1巻をお読みになることをお奨めする。そして猫の心理をよく理解した上で、この第2巻を読めば、ますます愛猫と仲良くなれるだろう。

(2010.2.14.)

パム先生の『ねこみゅにけーしょん 第2巻 ねこライフ編』

粗相問題は、どこの国でも悩みの種ナンバーワン。

パム先生の『ねこみゅにけーしょん 第2巻 ねこライフ編』

パム先生の『ねこみゅにけーしょん 第2巻 ねこライフ編』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

猫の行動心理コンサルタント・パム先生の『ねこみゅにけーしょん 第2巻 ねこライフ編』

  • 著:パム・ジョンソン Pam Johnson
  • 訳:青木多香子(あおき たかこ)
  • 出版社:中央アート出版社
  • 発行:2003年
  • NDC:645.6(家畜各論・犬、猫)
  • ISBN:4813601758 9784813601753
  • 207ページ
  • 原書:”Twisted Whiskers” c1994
  • 登場ニャン物:多数
  • 登場動物:-

 

目次(抜粋)

ねこのたべもの
猫が食べ物にうるさいのは人間のせい!/食べ物にうるさい猫のしつけ方/他

ねこをいやす
薬物療法はおすすめできない/「バッチ・フラワーレメディー」とは/他

ねこのトイレ
猫はとてもきれい好き/トイレ以外でのオシッコとスプレーの違い/他

ねこのつめ
爪を抜く手術は残酷!/なぜ猫は爪をとぐのか?/他

ねことへや
猫を室内飼いに変えるとき/室内飼いに変えるときの準備/他

ねこをたすける
トラウマをもつ猫を引き取る/心に傷のある猫がいえにきたら/他

おとしよりねこ
猫も五感が衰える/年をとった猫の世話をする

Q&A
アニマル・コニュニケーション--訳者あとがきにかえて
参考資料

 

著者について

パム・ジョンソン Pam Johnson

獣医から紹介された飼い主の要請に応じて家庭訪問をし、猫の行動傷害にまつわる問題を解決する「猫の行動心理コンサルタント」。よくあるしつけの問題から常軌を逸した行動まで、多種多様な問題を解決してきた。ナッシュビルでのWKDA-AMの「ペットアワー」のホストも務めており、ラジオやテレビにも頻繁に登場。その手腕は多数の雑誌や新聞記事で紹介されている。現在、2匹の猫と1匹の犬とともに、ナッシュビルに在住。

青木多香子(あおき たかこ)

兵庫県出身。おもに精神世界、ホリスティック医療、動物関連の書籍の翻訳家として活躍中。「フラワー・レメディー・ハンドブック」「イヌのライフスタイル」「ネコの食事ガイド」「イヌの食事ガイド」「アニマル・メッセンジャー」(以上、中央アート出版社)などの訳書がある。8匹のネコとの同居を楽しむ。

(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)


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パム先生の『ねこみゅにけーしょん 第2巻 ねこライフ編』

8.8

猫度

9.5/10

面白さ

8.5/10

情報度

9.0/10

猫好きさんへお勧め度

8.0/10

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