小林朋道『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』

副題:鳥取環境大学の森の人間動物行動学。
なんて楽しそうな大学!
もし私が今受験生なら、迷うことなく、願書を提出してしまいそうだ。
こういう先生がいるこういう大学で学びたかったなあ。
登場するのは、アオダイショウやアカハライモリ、タヌキやヤギ、ドバトやアリなど、日本の里山に普通にいる生物たち。
タイトルの「巨大コウモリ」(オヒキコウモリ)だけは、滅多に見られない希少動物だけど。
でも、こういう「普通に見られる生物たち」あるいは「普通に見られた生物たち」が本当は一番大切で大事なんですよね。
この子達が姿を消した時、日本も絶滅するような気がする・・・
楽しく読める動物エッセイです。
(2007.4.22)

小林朋道『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』帯つきが良いのです。

小林朋道『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』帯

小林朋道『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』
鳥取環境大学の森の人間動物行動学
- 著:小林朋道 (こばやし ともみち)
- 出版社:築地書館
- 発行:
- NDC:480(動物学)
- ISBN:9784806713449
- 182ページ
- モノクロ
- 登場ニャン物: -
- 登場動物: ヤギ、アカハライモリ、タヌキ、シカ、アリ、コウモリ、アカネズミ、アオダイショウ、他
目次(抜粋)
- はじめに
- 「巨大コウモリが廊下を飛んでいます!」
- ヘビが逃げた!ハムスターも逃げた!
- イモリを採取していてヤツメウナギを捕獲したTくん
- 大学林で母アナグマに襲われた?話
- 無人島に一人ぼっちで暮らす野生の雌ジカ
- ヒミズを食べたヘビが、体に穴をあけて死んでいたのはなぜか
- 化石に棲むアリ
- 動物を”仲間”と感じる瞬間
- カキの種をまくタヌキの話
- 飛べないハト、ホバのこと
- 鳥取環境大学ヤギ部物語

サイト管理人の庭に来たタヌキ

サイト管理人の庭のアカハライモリ
【推薦:まめまま様】
動物行動学の教授先生と学生達の、可笑しくて楽しい毎日のエッセイです。
題名の通り、大学の廊下をコウモリが飛んでいるのを目撃した学生が、うれしそうに先生に報告して、捕獲までのお話とか、こんなキャンパスでヤギが草を食んでたら良いなぁなんて思って、ヤギ飼いませんか?と、軽く講義で言ったら、早速ヤギ部が出来てしまった話とか・・
楽しい話の間に、人間動物行動学のお話が出てきたり、動物とのつき合いの中で、今のペットブームに一言!が出たり、笑いながらフムフムと考えてしまう・・そんな本です。
(2007.4.5.)
*サイトリニューアル前にいただいておりましたコメントを、管理人が再投稿させていただきました。