小池真理子『ノスタルジア』

小池真理子『ノスタルジア』

 

孤独な女性が受け取った一通の手紙。

繭子は46歳。昔、親子ほども年が違う男を恋人にしていた。その恋人は父の昔の同級生でもあった。

その恋人が病死して15年。今は小さな借家でひっそりと一人暮らししている。繭子の家を訪問するのは野良猫のクマだけ。

が、ある日、思いがけない人から一通の手紙を受け取ったことから、それまでの静かな生活が一変してしまう。新しい恋の予感。独立心のカケラもない老母。世界を相手に一人で闘っているような独身の姉。・・・

題名通り、ノスタルジックで幻想的な恋愛小説である。猫のクマはところどころ数行ずつ登場するだけで、背景のごく一部に過ぎない。が、背景としてはもっとも重要な存在でもある。猫本とは呼べない程度の登場ながら、その存在の意義は大きいと思うので、猫本に入れます。

(2004.9.13)

小池真理子『ノスタルジア』

小池真理子『ノスタルジア』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『ノスタルジア』

  • 著:小池真理子 (こいけ まりこ)
  • 出版社:双葉文庫
  • 発行:2002年
  • NDC:913.6(日本文学)小説
  • ISBN:4575508632 9784575508635
  • 301ページ
  • 登場ニャン物:クマ
  • 登場動物:-

 


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小池真理子『ノスタルジア』

5.3

猫度

2.0/10

面白さ

8.0/10

猫好きさんへお勧め度

6.0/10

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