今泉忠明『猛毒動物の百科』
毒のある動物は、意外と身近にも生息している。
この本は「動物化学兵器の百科」である。
人間が使うよりずっと昔から、自然界では化学兵器が使われていた。
その種類は豊富で、使用法も豊富だ。
獲物を捕るのと、身を守るのが主な目的だが、中には恋敵を毒殺するために発達したとしか思えない毒の持ち主もいたりする。
ところで、毒を持つ生物と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、ふつう、ヘビやサソリだと思う。
が、この本で最初に登場する生物は、なんとホッキョクグマ!?
写真が豊富で、この写真だけでも買う価値があるだろう。
また文章は、読み物としても面白いように書かれている。
通常の図鑑のような、単なるデータの収集ではない。
以下、紹介されている猛毒生物たち一覧。
さて、誰がどんな毒を持っていて、それをどんな風に使っているか、わかるかにゃ?
●哺乳類
ホッキョクグマ・カモノハシ・モグラ・トガリネズミ・ソレノドン・スカンク・ゾリラ・チスイコウモリ
●鳥類
ヘビクイワシ
●両生類
ヤドクガエル・ヒキガエル・イモリ・サラマンダー
●爬虫類
コブラ・ガラガラヘビ・マムシ・ハブ・クサリヘビ・ヤマカガシ・ウミヘビ・ドクトカゲ
●魚類
フブ・アオブダイ・オニダルマオコゼ
●その他の海生生物
フクロウニ・イモガイ・ヒョウモンダコ・カツオノエボシ・スナギンチャク・マジュウガニ
●節足動物
サソリ・クモ・アシナガバチ・スズメバチ・ミツバチ・その他の昆虫
●猛毒動物への対応
(2007.5.6.)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『猛毒動物の百科』
動物百科
- 著:フルネーム(ひらがな、spell)
- 出版社:データハウス
- 発行:1994年
- NDC:480(動物学) 489.53(哺乳類・ネコ科) 645.6(家畜各論・犬、猫) 726(マンガ、絵本) 913.6(日本文学)小説 914.6(日本文学)随筆、エッセイ
- ISBN:4887182198(初版、1994年)、9784887189218(第3版、2007年)
- 175ページ
- オールカラー