西丸震哉『山小屋造った・・・ネコも来た!』

西丸震哉『山小屋造った・・・ネコも来た!』

 

山家を造って、UFOとの交信を試みたり、男の夢を実現してみたら?

西丸さんはとてもユニークなお方だ。登山家で探検家、画家で作家で作曲家。さらに食文化に深い関心を持ち、独特だがそれなりに説得力のある理論を展開している。

西丸さんによると、現代人はあまりにゆがんだ環境でゆがんだ食生活を強いられているので、このままでは寿命がどんどん縮み、ついには平均寿命が41歳まで落ち込んでしまうとか。

41歳はいくらなんでも若すぎるとは思うが、とはいえ、私自身が完全無農薬・有機栽培の野菜を主食にするようになって、あきらかに体質が変化したと実感してしまった以上、西丸さんの意見にうなづきたくなる点もあるのは事実だ。

西丸寿命説についてもっと知りたい方は『41歳寿命説』や『体内崩壊』をお読みいただきたい。中古本で手にはいると思う。

話がそれた。

そんな西丸さんだから、山小屋で生活したいという気持ちはごく自然なことだ。いな、どうしてもっと早く山生活をしなかったのか、私としては疑問なくらいだ。

山小屋といっても、要するに別荘である。山頂付近にポツンと建っていて、登山者が宿泊するような、本当の山小屋のことではない。

まずは、西丸さんの、適地探しからはじまる。

地図をにらんで、良さそうな地形を見つけたら、実際に出かけて土地を探す。山の見えるところで、真冬でも出入りできるような、交通の便の良いところが良い。

気に入った場所は、評判のガンコオヤジの所有地だった。西丸さん、ガンコオヤジを説得に出かける。

建てた山小屋は、広くはないが、機能的に出来ていて、なんといってもお風呂が良い!湯船につかって山を眺める、これ最高、これぞ人生。

後半は、観相学とか、UFOの話、寿命の話など、とりとめのない西丸談が続く。

猫が出てくるのはほんのわずかだ。白いキツネのような猫の話と、昔飼っていた勇敢な猫の話。この猫、チビは、にゃんと猫ながら、(人間の)痴漢を追い払って西丸さんの妹を守ったそうだ。

(2009.8.6.)

西丸震哉『山小屋造った・・・ネコも来た!』

西丸震哉『山小屋造った・・・ネコも来た!』

西丸震哉『山小屋造った・・・ネコも来た!』

西丸震哉氏の、ぐにゃぐにゃした猫の絵。

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『山小屋造った・・・ネコも来た!』

  • 著:西丸震哉(にしまる しんや)
  • 出版社:文藝春秋
  • 発行:1978年
  • NDC:914.6(日本文学)随筆、エッセイ
  • ISBN:(文春文庫 9784167363017)
  • 267ページ
  • 登場ニャン物:チビ、ほか
  • 登場動物:-

 

目次(抜粋)

本文

 

著者について

西丸震哉(にしまる しんや)

関東大震災と殆ど同時に東京で生まれる。
食生態学者、登山家、探検家、画家、挿絵画家、作曲家、SF作家。
以上の他に日本熱帯医学協会顧問、日本極地研究会、東京ユースホステル協会理事、千葉大学講師などの肩書きをもつ。レオナルド・ダ・ビンチは三十種以上の専門家であったというが、本人はダ・ビンチの鼻をあかしてやろうともくろんでいる。
著書:『未知への足入れ』創元社 『山の博物誌』『尾瀬』実業之日本社 『野外ハンドブック』光文社 『食物の生態史』『動物紳士録』『山歩き山暮らし』中央公論社 『ネコと魚との出会い』『山だ原始人だ幽霊だ』経済往来社 ほか多数。

(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)


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西丸震哉『山小屋造った・・・ネコも来た!』

5.5

猫度

3.0/10

面白さ

8.5/10

猫好きさんへお勧め度

5.0/10

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