戸川幸夫『イヌ・ネコ・ネズミ』

戸川幸夫『イヌ・ネコ・ネズミ』

 

副題:『彼らはヒトとどう暮してきたか』。

イヌ・ネコ・ネズミの雑学集のような本。主に人や人間社会との関係について書かれている。
猫に関する記述は、5章分計60ページほど、プラス、「鼠と嫁さま」の章にも猫の話題が出てくる。

内容は、下の目次を見ていただければだいたいご想像がつくと思う。ちょっとした雑学、という感じだろうか。猫飼育とは関係ないけれど、猫好きなら知っておいて損はない知識だ。それに犬とネズミも加わっているのだから、動物好きな人なら楽しめる本。

ただし、このページ数に三種類もの動物が書かれているので、それほど深く突っ込んだ内容ではない。犬猫の情報が氾濫している今、それらの章より、ネズミの各章の方が珍しく読めるかも知れない。一般に、ネズミといえば野生動物のイメージを持つ人が多いと思うが、どうしてどうして、少なくともドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種は、犬や猫と同じくらい人間に依存し人間社会とともに発展した動物だと言うことが理解できると思う。ある意味では、ネズミも立派な「家畜化された動物の一種」と言えるのではないだろうか。

なお、戸川幸夫氏+猫、とくれば当然「イリオモテヤマネコ」と連想されるけれど、この本にはヤマネコのことは一言も触れられていない。その点がちょっと残念な気もしないではない。

(2010.1.20.)

戸川幸夫『イヌ・ネコ・ネズミ』

戸川幸夫『イヌ・ネコ・ネズミ』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『イヌ・ネコ・ネズミ』
彼らはヒトとどう暮してきたか

  • 著:戸川幸夫(とがわ ゆきお)
  • 出版社:中央公論社 中公新書
  • 発行:1991年
  • NDC:645.6(家畜各論・犬、猫)
  • ISBN:9784121010360
  • 196ページ
  • 登場ニャン物:多数
  • 登場動物:イヌ、ネズミ、他

 

目次(抜粋)

犬はいつから犬になったか?
喋る犬、歌う犬
犬も自殺する
犬も笑うか?
犬は言葉が解るのか?
犬のお伊勢参り
生みの親か育ての親か
犬も幽霊は怖い?
ネコはなぜ猫と呼ばれたか?
ミイラは語る--猫はどうして全世界に広がった?
猫の蚤取り屋
化け猫噺
猫の珍話
鼠と嫁さま
弾正鼠と次郎吉鼠
ペストを防いだ鼠
家鼠盛衰記
鼠の珍談
あとがき
参考文献

 

著者について

戸川幸夫(とがわ ゆきお)

1912年(明治45年)、佐賀県に生まれる。1936年、旧制山形高等学校(現山形大学)理科中隊、東京日日新聞社(現毎日新聞社)入社。『高安犬物語』で直木三十五賞受賞。1995年、毎日新聞社退社。1965年、沖縄西表島にて新属新種の山猫を発見、イリオモテヤマネコと命名した。
著書『戸川幸夫動物文学全集』(全15巻・講談社)『ヒトはなぜ助平になったか』(講談社)『ヒトはなぜ子育てが下手か』(講談社)他多数。

(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)


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戸川幸夫『イヌ・ネコ・ネズミ』

戸川幸夫『イヌ・ネコ・ネズミ』
8

動物度

9.0 /10

面白さ

8.0 /10

猫好きさんへお勧め度

7.0 /10

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