赤川次郎『三毛猫ホームズの花嫁人形』
結婚式間近の花嫁が殺され、折り紙の花嫁人形が。
もうすぐ結婚式だったのに。
その、人生の大イベント、晴れ舞台の直前に、殺される女性が相次ぐ。
その死体の上には折り紙の花嫁人形・・・
一方で。
片山義太郎の上司、栗原課長の姪が、結婚することになった。
彼女のたっての望みとは、
清美は、晴美の膝のホームズの方へ身を乗り出して、前肢を取り、握手した。
「それで、どうしても、結婚式の仲人をホームズに頼みたいと」
「仲人!」
晴美は、ホームズが黒留袖か何か来て、新郎新婦のかたわらに座っているところを想像した・・・・・・・・。
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ホームズは、ご存知の通り、猫である。三毛猫である。
いくら賢い猫だといっても、さすがに仲人はできないだろう。
ましてや、ホームズは避妊手術済みで、独身。
ボーイフレンドひとりいない。
しかたなく、義太郎と晴美が仲人をすることになったが、ふつう、仲人は夫婦でおこなうもの。
兄と妹では具合悪かろうと、夫婦のフリをして仲人をすることに・・・
でも、その肝心の結婚式前に、いつもながらのドタバタ事件の連続、けたたましくもウルサイおばさんテレビコメンテーターの女性はでてくるは、結婚直前のカップルにはとんでもない邪魔がはいるは、ケーキは美味しいは、石津刑事は今回も食べてばかりだはと、てんてこまい。
おっと、大事件が!
にゃんと、あの栗原課長の絵が上達した?
おどろいたことに、カンバスにかかれたソレが、「横たわる後ろ姿の裸婦」であることを、片山の眼力ででさえ、判別することができたのである!!
そして、悲劇も・・・???
頭を打って病院でMRI検査を受けた片山、あともってわずか半年の余命・・・??!?
今回のホームズは、用心棒?としては大活躍しましたが、他にはあまり・・・
最近、出番が減っているような・・・残念。
(2002年5月5日)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『三毛猫ホームズの花嫁人形』
- 著:赤川次郎(あかがわ じろう)
- 出版社:光文社 カッパノベルズ
- 発行:2001年
- NDC:913.6(日本文学)推理小説
- ISBN:4334074235 9784334074234
- 238ページ
- 登場ニャン物:ホームズ
- 登場動物:-