青沼貴子『ねえ、ぴよちゃん』

青沼貴子『ねえ、ぴよちゃん』

 

人語を理解する猫・又吉は、ぴよちゃんの大親友。

むしろ、ぴよちゃんの保護者というべき?
第9話目で、ぴよちゃん自身、又吉ちゃんとの仲の良さを指摘されて、

「うん、育てたからね」
「へー ぴよちゃんが?」
「ううん
又吉が私を」
page9

なんて、当たり前のように言っているくらいですから。

そして、又吉のほうも、すっかり保護者きどりです。仲間の猫に

「兄貴!
今日も一日
子守りのお仕事
ごくろうさまっした」
「おぅ」
page7

なんて労われるくらいです。

さて、ぴよちゃんというのは、小学校3年生の女の子です。本名は花乃ひよこ。いつもニコニコ、元気いっぱい!思考回路は常に前向き。なんでも良い方へとらえてしまう、学校でも人気者。

又吉は雄のトラネコ。サバトラっぽく見えますが、キジトラの可能性もあり(なんせマンガなので私には判別つきません・・汗)。お腹は白だけど靴下(四肢先端の白い毛のこと)は履いていません。耳は小さめで、尻尾は丸くて太い。ケンカがめっちゃ強く、一丁目の猫たちのボスです。

ぴよちゃんのお父さんは普通のサラリーマン。お母さんはときどきパートの主婦、常にダイエット中。お兄さんの椰子彦は中学2年生で反抗期の真っ最中ですが、又吉のかわいさにはメロメロです。

又吉の友達のひとり、いえ、一匹に、ポールという高級猫がいます。通称ポーちゃん。ポーちゃんの飼い主・ひみこちゃんは、ぴよちゃんの同級生。バレエ他いくつも習い事をしていて、休暇のたびにハワイという、高慢ちきなお嬢様ですが、ぴよちゃんとは仲良くしたいようです。

青沼貴子『ねえ、ぴよちゃん』

青沼貴子『ねえ、ぴよちゃん』

新聞に掲載されているというだけあって、とても健全なマンガだと思いました。老若男女、誰がどこで読んでも大丈夫、ちょっと「サザエさん」みたいな?

このマンガは、掲示板常連のyukiyo様から教えていただきました。

又吉という人間の言葉を理解する賢い猫と
主人公のぴよちゃんとの仲良しぶりが
ほのぼのとしててとても面白可愛いんです。

又吉なしの4コマもありますがそれも日常のクスッと笑えるエピソードだったりするので楽しいんです。
ぜひお薦めです~。
2018.12.16.

とのお言葉に、さっそく購入しました!

本では最初の30ページ分ほどがフルカラー、あとはモノクロですが、新聞ではいつもカラーのようですね。アマゾン等のレビューを見ても、その「全部フルカラーではない」というのが唯一の欠点のようで(?)、そこで評価点が引かれていました。それ以外にとくに悪口(笑)はみつからず、やはり健全な4コマ漫画のようです。

私的には、野良猫のハチを応援したくなりましたニャン。

青沼貴子『ねえ、ぴよちゃん』

青沼貴子『ねえ、ぴよちゃん』

青沼貴子『ねえ、ぴよちゃん』

青沼貴子『ねえ、ぴよちゃん』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『ねえ、ぴよちゃん』

  • 著:青沼貴子(あおぬま たかこ)
  • 出版社:竹書房
  • 発行:2018年
  • NDC:726(マンガ、絵本)
  • ISBN:9784801916500
  • 126ページ
  • カラー、モノクロ
  • 登場ニャン物:又吉、ハチ、ニャブー、他多数
  • 登場動物:-

 

著者について

青沼貴子(あおぬま たかこ)

北海道函館市生まれ。81年、『週刊マーガレット』増刊号で漫画家デビュー。自身のチア兼を描いた育児漫画『ママはぽよぽよザウルスがお好き』が圧倒的共感を呼び、ベストセラーとなりアニメ化もされた。

(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)


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青沼貴子『ねえ、ぴよちゃん』

8

猫度

8.5/10

面白さ

7.0/10

猫活躍度

8.5/10

猫好きさんへお勧め度

8.0/10

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