フィッシャー『こねこのぴっち』

こねこのぴっちが、なりたかったもの。
掲示板に推薦をいただきました。
【推薦:にゃぐ様】
顔の真ん中とお腹が白い(シルベスターのように)ぴっちは、猫以外の者になりたくて旅に出る。でもやっぱり猫が一番好いな、というお話。
外人が愛らしいと感じる猫が描かれている、牧歌的な背景画と擬人化された動物の仕草がほほえましい。
(2002.4.18)
【推薦:くーたん様】
「猫本」に推薦します。友人に頂いた本ですが、子供さんに読んで頂きたい絵本です。
(2003.6.9)
で、私も買いました。
いかにも外国産の絵本という絵です。
雰囲気も、おばあさんの服装も、置いてある道具も、それから、周辺にいる動物達も。
ヨーロッパの典型的な「昔の牧畜農家」って感じなんです。
ぴっちは、5ニャンきょうだいでした。
でも、ぴっちだけ、すこし変わっていました。
ぴっちはある日、外に出て、ひとりで歩き始めます。
いろいろな動物達に出遭います。
犬、ニワトリ、ヤギ、アヒル、ウサギ。
ぴっちは、犬を見ては犬になりたいと思い、ニワトリを見てはニワトリになりたいと思い、しかしすぐに、なりたくない理由も見つけます。
そうこうしているうちに、池にはまったり、閉じ込められたり。
さて、こねこのぴっちは、どうなるのでしょうか?
大人にとって、ストーリーは別にどうってことのないものでしょうけれど、絵がかわいいのです。
読む、というより、飾っておきたくなるような絵本。
著者のハンス・フィッシャーは、スイスの名高い画家でデザイナーです。
この絵本は、彼の小さい娘さんのために作られたそうです。
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『こねこのぴっち』
岩波の子どもの本
- 著:ハンス・フィッシャー
- 訳:石井桃子(いしい ももこ)
- 出版社:岩波書店
- 発行:1954年
- NDC:726(マンガ、絵本)
- ISBN:9784001151121
- カラー
- 原書:
- 登場ニャン物:ぴっち、まり、るり、ぐりぐり、ぐろっぎ、ぱっち、みっち
- 登場動物:いぬ、にわとり、やぎ、あひる、うさぎ、他