『そのペットフードが病気の原因かもしれない』

よいペットフードかどうか、どうやって見分ければ良いのか?
ある特定のペットフードだけを一生与え続ける。
それで本当に大丈夫なのだろうか?
病気になる犬猫が増えているのはなぜだろう?
バランスの悪い食事を続ければ、いずれ体をこわしてしまうのは人も動物も同じ。体の中に毒を少しずつ溜めていっているようなものなのだから。
大切なのは、良いフードを選ぶことと、それから、「その子に合った栄養バランス」を見つけること。
犬猫にも体質があれば個性もある。ある子には最適なフードが、その兄弟にも最適とは限らない。若い時には最適だったフードが、年老い衰弱しても最適とは限らない。
著者は、良いフードを選びつつ、その子にとって不足な部分はサプリメントで補うことを強く奨めている。病気になるまえに、サプリメントという「食品の一種」で体調を整えてあげることが肝要だという。
その為にはまず、良いフードを見分けられるようにならなければならない。原材料についての疑問や問題点、フードの見分け方、大豆、穀物、塩分、各種ミネラル・・・ひとつひとつ取り上げて解説している。
それから、食事を与える時間についての考証も、私には「やっぱり!」と思えた。
飼育書などには、朝と夕の1日2回、などと書いてあるが、私は朝・夕・夜中の3回与えている。朝と夕方に少し、夜中が主食である。
この本でも、似たような給餌法が書かれている。
ペットフードは、1日分の量を朝に3分の1、夜に3分の2を与えるようにしてあげてください。なお、肥満の子の場合は、朝4分の1、昼4分の1、夜4分の1と、3回に分けることをおすすめします。
(p.32)
うちには肥満猫から痩せ猫まで種々いるが、多頭飼いの猫たち全員がうまく食べられるよう配慮した結果、自然と上記引用の例で言う「肥満の子」と同じ与え方になっていた。本では、朝・昼・夜、私は朝・夕・夜中と時間帯がずれているが、私の“朝”は遅めの朝だから、まあほぼ同じだろう(汗)。
ペットフードに関心のある人には、ぜひお勧めしたい本だ。
ただ愛するうちの子に不足している栄養素を突き止める方法があまり書かれていないのがちょっと残念だが・・・我々素人は、それが分からないからこそ、悩むんですよね。
(2009.2.10.)

『そのペットフードが病気の原因かもしれない』

実は、日本には、ペットフードに関して、原材料の制約や誇大広告の類を取り締まる法律がありません。(page54)

『そのペットフードが病気の原因かもしれない』
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『そのペットフードが病気の原因かもしれない』
- 監修:邵輝(しょうき)
- 著:池田泰人・飛弾野均・塚村啓子(いけだ やすと、ひだの ひとし、つかむら けいこ)
- 出版社:メタモル出版
- 発行:2007年
- NDC:645.6(家畜各論・犬、猫)
- ISBN:9784895956062
- 183ページ
- 登場ニャン物:-
- 登場動物:-
目次(抜粋)
第1章 病気の子が多いのはなぜなのでしょうか
ペットフードが病気の原因です/チャートでみる病気と食事の因果関係、他
第2章 ペットの生活を見直してみましょう
あなたの飼い方は間違っているかもしれません/食事時間を夜をメインにしましょう、他
第3章 ペットフードの恐ろしい原材料を知ってますか?
ペットフードの真実を知ることが健康への第一歩/市販されているペットフードの正体、他
第4章 ペットフード尿器に隠された巧妙なトリックを見抜きましょう
あいまいな表示を見逃さないで/日本には添加物の表示義務がありません、他
第5章 よいペットフードを選んでください
ほんとうに良質なフードの選び方/家庭でできます!ペットフードの簡単チェック法、他
第6章 サプリメントを最大限に活用しましょう
ペットフードにサプリメントを加えた健康管理を/サプリメントは食品。薬ではありません、他
第7章 こんなに元気になったよ!~体験談~
フードと複数のサプリメントを活用してアレルギーに立ち向かう/良質のフードとサプリメントで皮膚炎が改善、他