『ブルース・フォーグル博士のわかりやすい「猫学」』

世界的に有名なフォーグル博士が猫を解説。
猫について総合的に書かれた、カラー写真満載の本。
骨格図などもありますが、文章とは無関係な、かわいい猫の写真も多く、比率でいえば、文章より写真の方がより広い面積をとっているイメージです。
とても良い本です、それは間違いありません。
情報も豊富です。すごく勉強になります。
ですが私の正直な気持ちとしては、あのインターズー社発行の6000円もする本、こんなに写真はいらないから、もっと文章が多いきわめて獣医学的な猫専門書を期待したんですが・・・オールカラーでこの厚さで6000円じゃ獣医学書は無理かな(汗)。この半分のページ数で白黒写真だけでもかるく10000円を超えちゃうのが医学の世界ですからね・・・。
猫の総合書として、獣医師ではない一般の飼い主さんが、自宅に置いておくのに良い本だと思います。
もっと高度に専門的な知識を求めるなら、猫の行動学や獣医学専門書を求めてください。
【第1章 猫とは】
まず猫の起源について見開き2ページ、それから、猫の体のしくみについて。
皮膚、被毛、骨格、骨格、脳、神経系、聴覚とバランス、免疫についてなど、図入りで説明している。
【第2章 猫種】
おなじみの、品種説明。身体の特徴や発生国、毛色、その品種の歴史など。そしてもちろん、それぞれの写真。
私にとってはまったく不要の部分でした!(汗)。
品種について知りたいなら品種図鑑を買いますわ。もしこれが、各品種で発症しやすい病気や、その予防や治療法についてなら価値あったでしょうけれど、ありきたりの品種説明で80ページも費やしているのはいかにももったいない。フォーグル博士の本なら、この章をそっくり省いてその分価格を安くしてほしかったところです。
【第3章 行動】
猫の社会的行動や遺伝学、求愛、交尾、なわばり、遊びなど。
【第4章 愛猫との暮らし】
迎える前の準備、最初の24時間、トイレ、しつけ、問題行動、手入れ、フードなど。
【第5章 健康の問題】
病気の予防や薬の与え方、応急手当、よくある病気の簡単な説明など。
(2008.2.16.)

大きな写真が豊富に使われている

目の構造の説明ページ。
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『ブルース・フォーグル博士のわかりやすい「猫学」』
猫をきちんと理解するための本
- 著:ブルース・フォーグル Bruce Fogle
- 監訳:浅利昌男(あさり まさお)
- 出版社:インターズー社
- 発行:2005年
- NDC : 645.6(畜産業・家畜各論・犬、猫)
- ISBN : 4899953135 9784899953135
- 290ページ
- カラー
- 原書 :”Cat Owner’s Manual” c2003
- 登場ニャン物 : 多数
- 登場動物 : -
目次(抜粋)
- はじめに
- 謝辞
- 監訳者序文
- 第1章 猫とは
- 期限
- 皮膚、コート、被毛
- その他
- 第2章 猫種
- 選択育種
- カラーとコートのパターン
- その他
- 第3章 行動
- 自然淘汰
- 猫の社会的行動
- その他
- 第4章 愛猫との暮らし
- 猫の選び方
- 猫との暮らしに備える
- その他
- 第5章 健康の問題
- 獣医の選び方
- 猫の健康チェック
- その他
- 医学用語
- 索引