北野玲『わたし、捨て犬と出会う』

北野玲『わたし、捨て犬と出会う』

 

イラスト・半井馨。

捨て犬と出会い、共に暮らすことを決めた15人の体験談です。

少し以前からネットの里親募集をご覧になっていらした方なら、「あ、あの子!」と思い当たる子が何頭かいるでしょう。
山梨多頭飼育崩壊現場から救い出された犬達や、全盲の「ヒカリちゃん」など。
登場人物や団体も、どこかで聞いた名前が多いはずです。

そうです、どの子も捨てられたり、後一歩で殺処分となるところだった犬ばかりです。
インターネットで里親募集されていた子、公園で行き倒れていた子、保護センター(旧称保健所です)から救い出された子、等々。
純血種も多く含まれます。一時期大ブームとなったハスキーも。

北野玲『わたし、捨て犬と出会う』

北野玲『わたし、捨て犬と出会う』

この子達は幸運にも、愛情に満ちた里親さんと出会い、今は幸せになれました。
どの子も良い表情で写真に写っています。
ネット上では幸せになった事を知っている子でも、こうして活字で読むとあらためてまた胸が熱くなりますね。
よかったね。
おめでとう。
里親さん、ありがとう。

でもね、世の中には、幸せになれない犬も数多くいるんだよ・・・
毎年50万頭以上の犬猫が行政で殺処分されているんだよ・・・

北野玲『わたし、捨て犬と出会う』

北野玲『わたし、捨て犬と出会う』

この本は、「ルポルタージュ・アートブック」だと、著者の北野氏は書いています。
ルポルタージュで且つ絵本、というような意味でしょうか。

私の感想は、できれば漢字にもっとルビをふって、小中学生がどんどん読めるようにして欲しかったと思いました。
文章は易しいし絵も多いし、ふりがなさえ振ってあれば十分小学生でも読める内容だと思うのですが?

こういう本は家族ぐるみで読んでほしいのです。
何回も読んで、子供が分からないところは親がちゃんと説明して、そして、・・・

ある日、家族全員で、一頭の捨て犬か捨て猫を、我が家に迎えて欲しいのです。

(2004.9.15)

北野玲『わたし、捨て犬と出会う』

北野玲『わたし、捨て犬と出会う』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『わたし、捨て犬と出会う』

  • 文:北野玲(きたの れい)
  • イラスト:半井馨(なからい かおる)
  • 出版社:愛育社
  • 発行:2004年
  • NDC:645.6(家畜各論・犬、猫)
  • ISBN:4750001767 9784750001760
  • 76ページ
  • カラー
  • 登場ニャン物:-
  • 登場動物:犬たち

 


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