2019年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫絵画集・版画集 『おこまの大冒険~朧月猫の草紙』 江戸時代のベストセラー作家x世界的浮世絵師がタッグ。 山東京山・作、歌川国芳・絵。 まさに、夢の組み合わせ。 令和の世にも名を残す大人気作家と、ヨーロッパ絵画界に影響を与えたほどの絵師が、一緒になっているだけでも魅惑的な […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 五味康祐『黒猫侍』 赤穂浪士に興味のある方にお勧め。 まるで端切れを寄せ集めたパッチワークのような小説だ。しかもその端切れがどれもごく小さい。その小さいのを集めて縫い合わせ、大きな布にしてみたが、出来上がったものには統一性というものが欠けて […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 澤田瞳子編『大江戸猫三昧』 猫が出てくる時代小説ばかり集めた短編集。 作家もそうそうたるメンバーばかりで、とても面白かった。 「猫騒動」 岡本綺堂 七之助は、老母おまきと二人暮らし。孝行息子として知られている。おまきは大の猫好きだった […]
2018年6月27日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 神坂次郎『猫大名』 2002年発行「猫男爵」改題。 石高、わずか百二十石の大名。 といってもピンと来ない現代人のために、著者は簡単に計算してくれている。それによると、現代なら「年収、ざっと三百八十四万円。十二ヶ月に均せば一ヶ月 […]
2018年6月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 風野真知雄『猫見酒』 「大江戸落語百景」。 それぞれ25ページほどの短編を十話集めたもの。「大江戸落語百景」の副題通り、いずれも江戸時代の庶民の生活を面白ろおかしく描いたもので、最後に落ちが付く。 猫が出てくるのは、『第七席 化 […]
2018年5月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 小説(猫番外編) 大佛次郎『赤穂浪士』 あの赤穂浪士に、猫が出てくる? 討ち入りで有名な赤穂浪士の話であるから、猫が重要な役をしめる訳ではないが、ちょっとだけ出てくる。その登場の仕方がいかにも猫好きな大佛次郎氏らしい描き方なので、猫本リストにくわ […]
2018年5月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 岡本綺堂『半七捕物帳』シリーズ 全6巻68話、テレビで有名な時代小説。 半七捕物帳といえば、推理小説集として、また江戸情緒ゆたかな時代小説として、とても人気の高いシリーズだろう。全部で68編。大正6年1月からおよそ20年にわたって「文芸倶 […]
2018年2月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 出久根達郎『猫も杓子も猫かぶり』 『猫の似づら絵師』シリーズ第3弾。 『猫にマタタビの旅』続編。 銀太郎は猫の似づら絵、つまり、猫の似顔絵を専門に描いている貧乏絵師である。 いくら悠長な江戸時代といっても猫の絵の注文がそうそうあるものではな […]
2018年2月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 出久根達郎『猫にマタタビの旅』 『猫の似づら絵師』の続編。 時は文政元年。 主な登場人物は3人。 猫の似顔絵を描いてなりわいとする銀太郎、26歳。 同い年で貧乏神売りの丹三郎。 風呂嫌いで物知りで、年中うどんをこねている謎の絵師、垢餓鬼源 […]
2018年2月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 出久根達郎『猫の似づら絵師』 猫の似顔絵専門の絵師の話。 江戸時代。 無一文になった二人の男がいた。 男達は、毎日饂飩(うどん)をこねている不思議な老人に拾われ、新しい仕事を始めた。 銀太郎は、猫の似づら絵師。 要するに、猫の似顔絵師だ。 「猫の似づ […]
2018年1月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 宮部みゆき『天狗風』 霊験お初捕物控(二)。 霊験お初シリーズ第二弾だが、別に第一弾を読んでいなくても十分に楽しめる。 もちろん、余裕のある方は是非第一弾から読んでほしいが。 他ならぬ宮部みゆきさんの本、面白いのは言うまでもない […]
2018年1月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 風野真知雄『妖談うしろ猫』 『耳袋秘帖』。 主人公格は二人。 椀田豪蔵(わんだごうぞう)は、南町奉行所の同心。名前の通り、ワンワンと吠えそうな(?)豪快な力自慢の巨漢。 一方、宮尾玄四郎(みやおげんしろう)は、根岸備前守の家臣。美男子 […]
2018年1月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 芦川淳一『猫の匂いのする侍』 『おいらか俊作江戸綴り』シリーズ。 「猫の匂いのする侍」は、『おいらか俊作江戸綴りシリーズ』の中の一編。 俊作は数えで二十一歳、見るからに育ちの良さそうな若侍である。思いも寄らぬ事件の濡れ衣で、突然藩を放逐 […]
2017年12月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(日本) 宇江佐真理『深川にゃんにゃん横丁』 人情あふれる下町に住む猫たちと人間たち。 江戸時代。 深川にある、人一人がようやく通れるような、ある狭い小路は、猫の取り道にもなっていて、必ず一匹や二匹の猫を見かける。 その町の住民達にも猫好きが多く、路上 […]
2017年11月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 畠中恵『ねこのばば』 時は江戸時代、妖怪まみれの、若旦那のお坊ちゃま。。 江戸時代を舞台とするミステリーといえば、活力あふれる親分さんが大暴れ、というものが多いが、このシリーズはちょっとかわっている。 主人公の「若だんな」こと一 […]
2017年10月19日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 横溝正史『音羽の猫』 明快解決で胸がすっきり。 最近は妙に嫌なニュースばかりあるような気がしていたところへ、とんでもない作家が現れた。 横溝正史氏のことではない。 1996年に直木賞を受賞した某女流ホラー作家のことである。 この […]
2017年9月29日 / 最終更新日時 : 2022年9月27日 nekohon 小説(猫番外編) 浅田次郎『赤猫異聞』 三人のうち一人でも戻らなければ戻った者も死罪、三人とも戻れば全員が無罪。 この小説に、猫は、まったく出てこない。 白状すれば、この本を見つけたとき、猫好きな浅田次郎氏がやっと猫の本を出してくれたかと喜んで買 […]