2021年2月12日 / 最終更新日時 : 2021年11月9日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 喜多喜久『猫色ケミストリー』 男が女に、女が猫に、魂が入れ替わり・・・!。 菊池明斗は計算科学系の大学院生。人付き合いが苦手というより不可能に近く、9年間も誰ともまともな会話をしていない。友人もいないし、同級生の名前もろくに知らない。コンピューターを […]
2021年1月3日 / 最終更新日時 : 2022年12月20日 nekohon 猫の小説(日本) 有川浩『旅猫リポート』 画:村上勉。 その銀色のワゴンのボンネットが、ぼくのお気に入りの寝場所だった。なぜならそのワゴンの持ち主は、ぼくを「シッシッ」と追い払わないばかりか、一握りのカリカリさえ毎晩置いてくれるようになったからだ。 その日までは […]
2020年4月14日 / 最終更新日時 : 2022年10月20日 nekohon 猫の小説(日本) 万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』 かのこちゃんの家に突然現れたアカトラの猫。 かのこちゃんは、小学校1年生になりました。つい最近まで自分の親指を一日中ちゅうちゅう吸っているような幼児だったのに。 かのこちゃんちには、柴犬の玄三郎がいます。も […]
2020年1月27日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 石田衣良『ブルータワー』 死亡率・約88%のインフルエンザウイルスが生物兵器に使われて!? 瀬野周司(せの・しゅうじ)は、悪性の脳腫瘍に置かされていた。余命はあと1~2ヶ月。 住居は、首都圏でも有数の超高層マンション「新宿ホワイトタ […]
2020年1月5日 / 最終更新日時 : 2021年11月9日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 平岩弓枝『五人女捕物くらべ』上・下 花のお江戸で女たちが捕物に大活躍。 忠吉郎と小平次が、五人の女岡っ引き達と協力して、江戸の怪事件を解決していく捕物談。 当時の岡っ引きとは専業で食っていけるようなものではなく、本業のかたわら二足の草鞋でお勤 […]
2019年9月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 香月日輪『ねこまたのおばばと物の怪たち』 薄暗い竹藪の鳥居をくぐると・・・。 柏木舞子、小学校5年生。お母さんが亡くなって、やがて、お父さんは再婚した。新しいお母さんと仲良くなろうと、しばらくは頑張っていたけれども、弟ができて。 お母さんはもちろん […]
2019年8月4日 / 最終更新日時 : 2021年11月9日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 東川篤哉『ライオンは仔猫に夢中』 シリーズ『平塚おんな探偵の事件簿3』。 金色に近い茶髪のショートヘアー、猛獣を思わせる鋭い目つき、その瞳はブラウン。そんな彼女の名は野生のエルザ、いえ、生野(しょうの)エルザ。名前の通り?見た目も性格も、ま […]
2019年7月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月20日 nekohon 猫の小説(日本) 西加奈子『きりこについて』 きりこは、ぶすである。 文豪・夏目漱石の『猫』の出だしは超有名だ。「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」 西加奈子氏の『きりこについて』の出だしも、同じくらい衝撃的だ。 きりこは、ぶすである。 page5 た […]
2019年5月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 乙一『しあわせは子猫のかたち』 『失踪HOLIDAY』に収容。 家を出て一人暮らしをしたかった、誰も知らぬ土地で孤独に死にたかった。 だから大学もわざわざ実家から遠い場所に決めた。 幸いその土地に伯父が古い家を所有していたので、そこに引っ […]
2019年3月8日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 吉行淳之介編『ネコ・ロマンチスム』 猫だらけの短編集。 『愛撫』梶井基次郎 こちらのレビューをご覧ください。 『恋人同士』倉橋由美子 登場ニャン物=ミカ、ヤンニ 倉橋由美子といえば、カフカ、カミュ、サルトル、安部公房を連想する。シュール・リア […]
2019年3月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 松原真琴『そして龍太はニャーと鳴く』 100年以上生きてきた不思議な猫。 その猫の名は、 『私はフェリス・カートゥス。猫の中の猫という意味で、自らを学名で呼ぶのだ』 page18 白い美しいオス猫。人語を解すばかりか、読むこともできます。 飼い […]
2019年1月17日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 朝暮三文『嘘猫』 若い「僕」は、ある日、猫につけ込まれ・・・?。 駆け出しコピーライターの「僕」。 世渡り上手な野良猫ミヤ。 「僕」は、大学を卒業して単身東京に出てきた。安い初任給でやっと借りた六畳一間のボロアパート。テレビ […]
2018年9月25日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 辻真先『アリスの国の殺人』 チェシャ猫を殺したのは誰?編集長を殺したのは誰?。 綿畑は、ある2流出版社のマンガ誌の編集者。 でも彼が好きなのは児童文学。 愛読書は『不思議の国のアリス』。 愛読書というより、アリスは恋人、アリスが好き過 […]
2018年9月20日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 小松左京『猫の首』 SF短編集『猫の首』収録 8作品が納められています。 残念ながら、猫が登場するのは、表題の『猫の首』だけ。 でも、さすが小松左京氏といいますか、ごく短いストーリーの中に、規模の大きさが感じられる作品が多く、 […]
2018年9月16日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 有川浩/村上勉『絵本:旅猫リポート』 ベストセラー小説の絵本版。 猫の寿命は、人間の寿命より、うんと短い。 人間の平均寿命は、世界一長い日本人は84歳(2014年、WHO調査)。 最も短いシオラレオネは46歳。 世界平均は70歳。 一方、猫の平 […]
2018年9月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 内田春菊『ときどき軽い』『黒い仔猫』 短編集『あたしのこと覚えてる?』収録。 どちらも『あたしのこと覚えてる?』(新潮文庫)に収録されている短編。 内田春菊さんの本というのはこれが初めてです。 知らずに買いました。 表紙の猫の絵に惹かれて。 で […]
2018年9月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 柴田よしき『どろぼう猫』 短編集『猫と魚、あたしと恋』に収録されている短篇。 ある日、‘あたし’は子猫を拾った。 それとほぼ同じ時期に、同級生と再会する。 その同級生は、昔はひどく冴えない女だったのだが、10年ぶりにあってみると、驚 […]
2018年8月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 永森裕二『ねこタクシー 上・下』 映画にもなっている、猫をのせたタクシーの話。 間瀬垣務(ませがき つとむ)、48歳。 タクシー運転手、元は中学校英語教師。 ませガキ、なんて名前とは正反対の性格で、言いたいこと何一つ言えない小心な平和主義者 […]
2018年7月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 村上春樹『海辺のカフカ(上・下)』 世界一タフな15歳は・・・。 主人公はふたり。 一人目は、‘田村カフカ’と名乗る15歳の少年。‘僕’の一人称で書かれている。 二人目は、‘ナカタさん’。小学校4年生のときの不思議な体験以来、頭が悪くなり字を […]
2018年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 宮本輝『避暑地の猫』 軽井沢の、夢か現実か、・・・悪魔?。 猫、と題名がついてはいるが、猫は全然活躍しない。 冒頭でペルシャ猫がチラリと出てくるのと、他には迷子猫の話が少々挿入されているだけだ。 その迷子猫は、冒頭に出てきた猫と […]
2018年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 宮沢賢治『注文の多い料理店』『どんぐりと山猫』 新潮文庫『注文の多い料理店』収録。 『注文の多い料理店』 有名すぎて、殆どの人は幼年時代に絵本で読んで(見て)いるでしょう。 たいていの絵本には、ナイフとフォークを持ってナプキンをかけた大猫の姿が、挿し絵と […]
2018年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 水無月さらら『猫の橋口さん』 大好きなお母さんを失った男の子を、飼い猫が心配して・・・。 ふうわりと、あたたかい気持ちになれる小説です。 ちょっぴり切なくて、ちょっぴり悲しくて、ちょっぴり涙ぐんだりしちゃうけど、読み終わった口元にはきっ […]
2018年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 見尾田瑞穂『猫がタンゴを踊るとき』 「黒ネコのタンゴ」作詞者による猫小説。 俺は二歳半の牡猫だ。人間で言えば二十五、六の生意気盛り、いっぱし世間の荒波に揉まれたつもりでいるが、飼い主のママちゃんから見れば、いつまでたっても子猫のままらしい。 […]
2018年7月19日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 保坂和志『もうひとつの季節』 谷崎潤一郎賞を受賞した「季節の記憶」の続編。 “僕”と、息子のクイちゃんと、便利屋の松井さんと妹の美紗ちゃん、それに猫の茶々丸とが、鎌倉・稲村ヶ崎に住んでいる。 その平和で平凡な日常を書いた静かな小説・・・ […]
2018年7月19日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 保坂和志『猫に時間の流れる』 猫が出てくる短篇2つ。 表題の「猫に時間の流れる」と「ナイトキャップ」の2編からなる。 「猫に時間の流れる」は、どこまでも猫を中心に置いた短編。 “ぼく”は古いマンションの3階に住んでいて、両隣がそれぞれ猫 […]