2018年9月16日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 有川浩/村上勉『絵本:旅猫リポート』 ベストセラー小説の絵本版。 猫の寿命は、人間の寿命より、うんと短い。 人間の平均寿命は、世界一長い日本人は84歳(2014年、WHO調査)。 最も短いシオラレオネは46歳。 世界平均は70歳。 一方、猫の平 […]
2018年9月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 内田春菊『ときどき軽い』『黒い仔猫』 短編集『あたしのこと覚えてる?』収録。 どちらも『あたしのこと覚えてる?』(新潮文庫)に収録されている短編。 内田春菊さんの本というのはこれが初めてです。 知らずに買いました。 表紙の猫の絵に惹かれて。 で […]
2018年9月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 柴田よしき『どろぼう猫』 短編集『猫と魚、あたしと恋』に収録されている短篇。 ある日、‘あたし’は子猫を拾った。 それとほぼ同じ時期に、同級生と再会する。 その同級生は、昔はひどく冴えない女だったのだが、10年ぶりにあってみると、驚 […]
2018年8月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 永森裕二『ねこタクシー 上・下』 映画にもなっている、猫をのせたタクシーの話。 間瀬垣務(ませがき つとむ)、48歳。 タクシー運転手、元は中学校英語教師。 ませガキ、なんて名前とは正反対の性格で、言いたいこと何一つ言えない小心な平和主義者 […]
2018年7月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 村上春樹『海辺のカフカ(上・下)』 世界一タフな15歳は・・・。 主人公はふたり。 一人目は、‘田村カフカ’と名乗る15歳の少年。‘僕’の一人称で書かれている。 二人目は、‘ナカタさん’。小学校4年生のときの不思議な体験以来、頭が悪くなり字を […]
2018年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 宮本輝『避暑地の猫』 軽井沢の、夢か現実か、・・・悪魔?。 猫、と題名がついてはいるが、猫は全然活躍しない。 冒頭でペルシャ猫がチラリと出てくるのと、他には迷子猫の話が少々挿入されているだけだ。 その迷子猫は、冒頭に出てきた猫と […]
2018年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 宮沢賢治『注文の多い料理店』『どんぐりと山猫』 新潮文庫『注文の多い料理店』収録。 『注文の多い料理店』 有名すぎて、殆どの人は幼年時代に絵本で読んで(見て)いるでしょう。 たいていの絵本には、ナイフとフォークを持ってナプキンをかけた大猫の姿が、挿し絵と […]
2018年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 水無月さらら『猫の橋口さん』 大好きなお母さんを失った男の子を、飼い猫が心配して・・・。 ふうわりと、あたたかい気持ちになれる小説です。 ちょっぴり切なくて、ちょっぴり悲しくて、ちょっぴり涙ぐんだりしちゃうけど、読み終わった口元にはきっ […]
2018年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 見尾田瑞穂『猫がタンゴを踊るとき』 「黒ネコのタンゴ」作詞者による猫小説。 俺は二歳半の牡猫だ。人間で言えば二十五、六の生意気盛り、いっぱし世間の荒波に揉まれたつもりでいるが、飼い主のママちゃんから見れば、いつまでたっても子猫のままらしい。 […]
2018年7月19日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 保坂和志『もうひとつの季節』 谷崎潤一郎賞を受賞した「季節の記憶」の続編。 “僕”と、息子のクイちゃんと、便利屋の松井さんと妹の美紗ちゃん、それに猫の茶々丸とが、鎌倉・稲村ヶ崎に住んでいる。 その平和で平凡な日常を書いた静かな小説・・・ […]
2018年7月19日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 保坂和志『猫に時間の流れる』 猫が出てくる短篇2つ。 表題の「猫に時間の流れる」と「ナイトキャップ」の2編からなる。 「猫に時間の流れる」は、どこまでも猫を中心に置いた短編。 “ぼく”は古いマンションの3階に住んでいて、両隣がそれぞれ猫 […]
2018年7月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 藤田宜永『左腕の猫』 猫に絡んだ短篇ばかり。 いずれも、熟年~初老の男が主人公で、そこに女がからんでくる。そして猫が通り過ぎる。猫は主格ではないが、どの作品でもピリリと効いたアクセントとなっている。そして、どの作品でも、人より猫 […]
2018年7月8日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 萩原朔太郎『猫町』『ウォーソン婦人の黒猫』 猫が支配する、不思議な町。 日本を代表する詩人・萩原朔太郎が生涯に残した小説は、わずか短編4編だけだったが、そのうち2編の題名に「猫」が付いている。 さらに、朔太郎詩集の最高傑作の題名も「青猫」である。 よ […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 戸川幸夫『オホーツク老人』 戸川幸夫動物文学セレクション4。 戸川幸夫氏の作品はどれも面白い。 中でも表題の『オホーツク老人』はインパクトの強い小説だ。 こういうものを読むと、圧倒されて、しばらく呆然としてしまう。 発表されたのは、今 […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 瀧澤美恵子『ネコババのいる町で』 実の母に捨てられたショックで失語症になった幼女は。 アメリカで育った「わたし(=恵里子)」はある日突然、ひとり日本に帰される。 まだ3歳という幼さで、日本語も話せないというのに。 日本では祖母と叔母が「わた […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon イヌ 辻真先『迷犬ルパンと三毛猫ホームズ』 あの三毛猫ホームズと迷犬ルパンが、合同調査を!? オペラの観客の目の前で、世紀の歌姫が殺された! そこに偶然居合わせたのは、ご存じ片山義太郎刑事。 名探偵・三毛猫ホームズの下僕、いや下働き、いや使い走り、い […]
2018年7月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 曾野綾子『ボクは猫よ』 猫と風刺と滑稽味と。 「ネコ」という名前の猫と、作家・阿野文子・裏見成平夫婦の物語。阿野文子は勿論、曾野綾子さん(アノ←ソノ)、裏見成平はご主人の三浦朱門さん(ウラミ←ミウラ)だろう。 最初は漱石の「吾輩は […]
2018年7月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 瀬垣由維『猫たちの時間』 超金持の家にバイトにはいった大学生は・・・。 孤児で、ドジで、またまた下宿を追い出された無一文の大学生、それが俺、滝志郎。あてもなく道を歩いていたら、果てしなく続く煉瓦塀に行き当たった。何かの公共建築物・・ […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 重松清『ブランケット・キャッツ』 馴染んだ毛布とともに、2泊3日でレンタルされる猫たち。 レンタル猫は、生まれたときからずっと、同じ数枚の毛布を使って眠る。その毛布さえあれば、どこにいても落ち着いて寝てしまう。それが、レンタル猫の最大の特徴 […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 五味康祐『黒猫侍』 赤穂浪士に興味のある方にお勧め。 まるで端切れを寄せ集めたパッチワークのような小説だ。しかもその端切れがどれもごく小さい。その小さいのを集めて縫い合わせ、大きな布にしてみたが、出来上がったものには統一性というものが欠けて […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 澤田瞳子編『大江戸猫三昧』 猫が出てくる時代小説ばかり集めた短編集。 作家もそうそうたるメンバーばかりで、とても面白かった。 「猫騒動」 岡本綺堂 七之助は、老母おまきと二人暮らし。孝行息子として知られている。おまきは大の猫好きだった […]
2018年6月27日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 神坂次郎『猫大名』 2002年発行「猫男爵」改題。 石高、わずか百二十石の大名。 といってもピンと来ない現代人のために、著者は簡単に計算してくれている。それによると、現代なら「年収、ざっと三百八十四万円。十二ヶ月に均せば一ヶ月 […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 小池真理子『柩の中の猫』 不幸な少女は、猫だけをたよりに・・・。 幼くして母親を亡くした少女桃子は、すっかり心を閉ざしてしまった。 そんな彼女にとって、猫のララは、唯一の友であり、母親代わりだった。 桃子の住み込み家庭教師として、北 […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 小池真理子『ノスタルジア』 孤独な女性が受け取った一通の手紙。 繭子は46歳。昔、親子ほども年が違う男を恋人にしていた。その恋人は父の昔の同級生でもあった。 その恋人が病死して15年。今は小さな借家でひっそりと一人暮らししている。繭子 […]
2018年6月8日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 木内昇『茗荷谷の猫』 東京は下町で暮らすひとびと。 1篇ずつ独立していながら、全体としてゆるいつながりを持った短編集。 短編の舞台は、時代は江戸末期から昭和初期にかけて、場所は東京の各地である。 登場人物たちは其々の人生を生きな […]