2017年12月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫エッセイ(海外) アニー・デュペレ『運命の猫』 猫が、記憶喪失の少女を救う。 8歳の時に両親を中毒で一度に亡くし、妹とは別の家に引取られ、それまでの記憶を無くしてしまった少女時代。 その記憶が、猫達をたどるように思い出すことによって、徐除によみがえる・・ […]
2017年11月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 小説(野生ネコ科) マーテル『パイの物語』(上・下) 少年とベンガルトラの成獣が、小さな救命ボートに。 世の中に「漂流物語」は数多くあれど、こんな設定のものが他にあっただろうか! ピシン・モリトール・パテル、通称「パイ」は、インドの動物園経営者の息子である。 […]
2017年11月21日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 野生動物(世界) メルヴィル『白鯨』 コーヒーで有名な「スターバック」の由来となった本。 最近、「捕鯨」という文字をよく目にする。2014年3月31日、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)で、日本が敗訴したからだ。 日本は、南極海での「調 […]
2017年11月15日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(海外) ハインライン『夏への扉』 誰に裏切られても、猫だけは裏切らない。 SFの大家、ハインラインの傑作のひとつ。 1970年のアメリカ。 ダンは若い優秀なエンジニアだった。 軍を退職後、仲間と小さな会社を設立した。 最初に作った製品は「ハ […]
2017年11月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(海外) アラン『迷い猫』 「私はねこになる ― ありきたりの恋愛よりも もっと深い愛があるから・・・」。 キャット・セラピストの女性が主人公の小説。 猫好きにしか書けない表現、猫好きにしか思いつけないストーリー展開、 ・・・作者は間 […]
2017年11月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月30日 nekohon 小説(野生ネコ科) バイコフ『偉大なる王』 満州の密林に、トラが吼える。 バイコフは、ロシア帝政時代の極東国境警備隊の将校だったが、ロシア革命後、満州に亡命し、さらにオーストラリアに移住した。その満州時代に動物や自然の研究をし、多くの動物小説を残した […]
2017年10月27日 / 最終更新日時 : 2022年9月30日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 若竹七海『猫島ハウスの騒動』 猫島でおこった殺〇事件!? 夢の島である。 一周五百メートル足らずの小さな島。干潮時には対岸の猫島海岸と砂州がつながって歩いて渡れる。通常は船で渡る。橋はない。島の真ん中には猫島神社。島民は三十名余、そして、猫の数は10 […]
2017年10月26日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(海外) コレット『牝猫』 猫好きの間では有名なフランスの小説。 二人は婚約し、結婚した。甘い新婚生活のはずだったのである。しかし、・・・ あまりに自己中心的な男、あまりにがさつな女、そして、あまりに美しい猫。 新婚生活は壊れるべくし […]
2017年10月26日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(海外) E.T.A.ホフマン『牡猫ムルの人生観』 漱石『吾輩は・・・』の参考本? ムルは、人語を解すどころか、哲学書を読み、ちゃんと韻を踏んだ詩を紙に書いてしまうような、超天才猫。その天才猫ムルが、若い牡猫たちの後学の為に、自分の人生(ニャン生)や考察を自伝風に綴ったの […]
2017年10月25日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 東川篤哉『完全犯罪に猫は何匹必要か?』 招き猫が招くアリバイ? 軽いミステリー長編。ほとんどコメディタッチのところも。一気に読めます。 猫キチガイとして知られる豪徳寺豊蔵が自宅のビニールハウスの中で殺された。 しかも実の娘の目の前で。 そのビニー […]
2017年10月9日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(海外) ピリンチ『猫たちの森』 またもやおこった連続殺猫事件。 『猫たちの聖夜』続編。 天才猫フランシスの住居に、突然とんでもないヤツが現れた。冴えない中年男グスタフがなんと“恋人”を連れ込んだのである! あまりの環境激変に仰天したフラン […]
2017年10月9日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(海外) ピリンチ『猫たちの聖夜』 連続殺猫事件の謎を、猫達が解く! アキフ・ピリンチはトルコ生まれ。ドイツに住みドイツ語で小説を書いている。 この「猫たちの聖夜」は1989年にドイツ・ミステリ大賞を受賞した作品で、アニメーション化もされたそ […]
2017年10月7日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(日本) 夏目漱石『吾輩は猫である』 日本で最も有名な猫。 これを猫本の筆頭にあげるとはなんと安直な、との誹りを受けるかもしれん。しかし、我が日本において猫の本といえば、やはり第一にあげられるべき名著であることには間違いないのだからやむをえない […]
2017年9月29日 / 最終更新日時 : 2022年9月27日 nekohon クマ 北林一光『ファントム・ピークス』 現実に起こった事故を予見していたかのようなパニック小説。 タイトルは「ファントム・ピークス」だし、男性作家だし、暗い色目の表装だし、戦闘機でも活躍しそうな外見だが、全然違う。アニマル・パニックものである。戦 […]
2017年9月28日 / 最終更新日時 : 2022年9月27日 nekohon 小説(猫番外編) 吉田修一『怒り』上・下 身元不明の3人の男たちの中に、凶悪犯がいる。 不気味な殺人事件だった。若い夫婦が自宅で惨殺されただけでない。犯人は、死体をまたいでシャワーを浴び、被害者宅で冷蔵庫をあさって食事をし、さらに壁に「怒」という血 […]
2017年9月27日 / 最終更新日時 : 2022年9月27日 nekohon クマ 佐藤友哉『デンデラ』 姥捨て山の、壮絶すぎる老婆たち。 斎藤カユは、当たり前のように『お山』に捨てられた。なぜなら、斎藤カユの育った『村』では、 七十をむかえた老人は、誰であろうとどのような事情を抱えていようと、年明け早々の冬に […]