2019年3月8日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon イヌ 米原万里『終生ヒトのオスは飼わず』 『ヒトのオスは飼わないの?』の続編。 二部構成となっています。 第一部 ヒトのオスは飼わないの? 『ヒトのオスは飼わないの?』は、1998年から雑誌に連載され、2001年にまず単行本として出版されました。第 […]
2019年3月8日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon イヌ 米原万里『ヒトのオスは飼わないの?』 「春風献上。風の中に、ネコの毛たっぷり、 ・・・ヒトの毛少々、それに赤茶のイヌの毛二~三本、混じっているかもしれません。」 page9 なんて文章を、年頭のあいさつとして年賀状に書くような猫好き犬好き、それ […]
2019年3月8日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 吉行淳之介編『ネコ・ロマンチスム』 猫だらけの短編集。 『愛撫』梶井基次郎 こちらのレビューをご覧ください。 『恋人同士』倉橋由美子 登場ニャン物=ミカ、ヤンニ 倉橋由美子といえば、カフカ、カミュ、サルトル、安部公房を連想する。シュール・リア […]
2019年3月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 松原真琴『そして龍太はニャーと鳴く』 100年以上生きてきた不思議な猫。 その猫の名は、 『私はフェリス・カートゥス。猫の中の猫という意味で、自らを学名で呼ぶのだ』 page18 白い美しいオス猫。人語を解すばかりか、読むこともできます。 飼い […]
2019年2月20日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫を知る(日本) 藤村かおり『長寿猫』 猫が15年20年と生きる時代になった。 20年と言えば、人間の子供が生まれて成人式を迎えるまでの年月です。それほど長い時間、子によってはもっと長く25年も、一緒に暮らす相手、時には人と人の関係よりもっと密接 […]
2019年2月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(海外) コーツワース『極楽にいった猫』 涅槃図と猫のおとぎ話。 掲示板に、詳細なご紹介をいただきました。まずそれをお読みください。 【推薦:きな様】 これは、1931年(昭和16年)にアメリカで出版された、日本を舞台にした猫のお話です。 むかしむ […]
2019年1月18日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon エッセイ、ルポ(野生ネコ) 千石正一『世界のネコの世界』 副題:『にゃおよろずのくにぐに』爬虫類博士は半びょう人!?。 個性的な風貌に、恐ろしい知識量。知る人ぞ知る爬虫類博士、千石正一先生。 千石先生といえば、トカゲやヘビ、カエルなど、爬虫類・両生類のイメージがあ […]
2019年1月17日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 朝暮三文『嘘猫』 若い「僕」は、ある日、猫につけ込まれ・・・?。 駆け出しコピーライターの「僕」。 世渡り上手な野良猫ミヤ。 「僕」は、大学を卒業して単身東京に出てきた。安い初任給でやっと借りた六畳一間のボロアパート。テレビ […]
2018年9月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫エッセイ(日本) 村山由佳『晴れ ときどき猫背』 大の猫嫌い男も、いつしか猫好きに大変身!。 村山氏は「はじめに」でこう書いています。 もともと、いわゆる「猫エッセイ」を書いているつもりのなかった私にとって・・・ どうしてどうして! バリッバリの、猫エッセ […]
2018年9月25日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫写真集 『ありがとう!わさびちゃん』 カラスに襲われた子猫は、87日間、一生懸命生きぬきました。 父さんと母さんは、凄まじい悲鳴を聞いて、驚いて外に飛び出しました。 今まで聞いたこともない、耳をつんざくような悲鳴。 そこで母さんが見たのは、大きく翼を広げた真 […]
2018年9月25日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 辻真先『アリスの国の殺人』 チェシャ猫を殺したのは誰?編集長を殺したのは誰?。 綿畑は、ある2流出版社のマンガ誌の編集者。 でも彼が好きなのは児童文学。 愛読書は『不思議の国のアリス』。 愛読書というより、アリスは恋人、アリスが好き過 […]
2018年9月20日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 小松左京『猫の首』 SF短編集『猫の首』収録 8作品が納められています。 残念ながら、猫が登場するのは、表題の『猫の首』だけ。 でも、さすが小松左京氏といいますか、ごく短いストーリーの中に、規模の大きさが感じられる作品が多く、 […]
2018年9月16日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(海外) シェーファー『黒猫フーディーニの生活と意見』 猫が語る、野良猫から飼い猫になった一生。 フーディーニは野良猫の子供だった。 ある日、母猫が戻ってこなくなり、人間に捕まって、ある夫婦の飼い猫となる。 野良時代の猜疑心がなかなか消えないフーディーニは、最初は全然馴れない […]
2018年9月16日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 有川浩/村上勉『絵本:旅猫リポート』 ベストセラー小説の絵本版。 猫の寿命は、人間の寿命より、うんと短い。 人間の平均寿命は、世界一長い日本人は84歳(2014年、WHO調査)。 最も短いシオラレオネは46歳。 世界平均は70歳。 一方、猫の平 […]
2018年9月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 内田春菊『ときどき軽い』『黒い仔猫』 短編集『あたしのこと覚えてる?』収録。 どちらも『あたしのこと覚えてる?』(新潮文庫)に収録されている短編。 内田春菊さんの本というのはこれが初めてです。 知らずに買いました。 表紙の猫の絵に惹かれて。 で […]
2018年9月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 柴田よしき『どろぼう猫』 短編集『猫と魚、あたしと恋』に収録されている短篇。 ある日、‘あたし’は子猫を拾った。 それとほぼ同じ時期に、同級生と再会する。 その同級生は、昔はひどく冴えない女だったのだが、10年ぶりにあってみると、驚 […]
2018年9月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(海外) キング『ペット・セマタリー』 そのペット墓地に埋葬すると、何かがおこる・・・!。 2010年5月13日、私の最愛の猫、レオの魂が肉体から解き放たれた。 そのとき、スティーブン・キングの『ペット・セメタリー』を思い出した。 追い打ちを掛けるように、掲示 […]
2018年9月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon 古典・伝承文学 柳田国男『日本の昔話』 猫の話は残念ながら少ないが。 秋の夜長に囲炉裏端で、代々お婆さんが孫達に話して聞かせてきたような、珠玉の昔話たち。 しかし日本の家庭や生活習慣が変化するにつれ、昔話は、語り継がれるものから、本で読むものに変 […]
2018年9月2日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon 古典・伝承文学 フランス民話『狐物語』 フランスで800年も語り継がれた悪賢いキツネの話。 この本を「(猫の)古典・伝承文学」にジャンル分けするのは無理があるのだが、あまりに有名な民話なので他のジャンルへの分類は思いつけず、ご了承願いたい。 脇役 […]
2018年9月2日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon 古典・伝承文学 ペローとグリムの『長靴をはいた猫』 『長靴をはいた猫』として世界中に広く知られている話は、ヨーロッパに古くから伝えられた伝承童話を元としています。 似たような話がヨーロッパのあちこちに流布していたと考えられます。 それを、ドイツではグリム兄弟 […]
2018年8月31日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon 猫の小説(海外) ティーク『長靴をはいた牡猫』(戯曲) ドイツ・ロマン派作家が、あの猫を舞台化。 「小説(海外)」に分類しているが、正確には「戯曲」である。 ご存じ、民話「長靴をはいた猫」をベースとしたもの。 風刺に満ちたティークらしい作品だ。 舞台の上で舞台を […]
2018年8月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon 猫エッセイ(日本) フジ子・ヘミング『ピアノがあって、猫がいて』 聴覚障害者でありながら世界的ピアニストのフジ子さんは、猫たちとともに。 フジ子・ヘミングさんはピアニスト。 10代の頃に右耳の聴覚を失い、左耳の聴覚も今は健聴者の40%しかありません。 まるで現代版ベートー […]
2018年8月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon イヌ 遠藤周作『狐狸庵動物記』 「わが最良の友動物たち」文庫本発行化による改題。 狐狸庵先生こと、遠藤周作氏は、幼い頃、満州は大連に住んでいた。 孤独な狐狸庵、否、周作少年にとって、唯一の話し相手は黒い満州犬だった。名前はクロといった。学 […]
2018年8月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon 猫エッセイ(日本) 河合隼雄『猫だましい』 ユング派心理学者による、猫本の解説。 河合隼雄氏は心理療法家。ユング派心理学についての本を始め、多数の著作がある。 私が河合氏でまっさきに思い出すのは『昔話の深層』という本だ。グリム童話をユング派心理学で見 […]
2018年8月22日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 詩歌・短歌・川柳 『新訂 一茶俳句集』 一茶の句には、猫を読んだものも。 「一茶(1763-1827)が生涯に残した約2万句の俳句の中から2千句を選んで制作年代順に配列し脚注を付した」本である。 私は俳句に特に興味があるわけではないが、一茶といえば、動物を詠み […]