2018年7月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 曾野綾子『ボクは猫よ』 猫と風刺と滑稽味と。 「ネコ」という名前の猫と、作家・阿野文子・裏見成平夫婦の物語。阿野文子は勿論、曾野綾子さん(アノ←ソノ)、裏見成平はご主人の三浦朱門さん(ウラミ←ミウラ)だろう。 最初は漱石の「吾輩は […]
2018年7月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 瀬垣由維『猫たちの時間』 超金持の家にバイトにはいった大学生は・・・。 孤児で、ドジで、またまた下宿を追い出された無一文の大学生、それが俺、滝志郎。あてもなく道を歩いていたら、果てしなく続く煉瓦塀に行き当たった。何かの公共建築物・・ […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(猫番外編) 佐藤春夫『田園の憂鬱』 大正8年初出の名作。 ひとりの詩人で文士が、1疋の猫と、2疋の犬と、元女優の妻を連れて、ある田舎家に引っ越した。 男はあまりに鋭敏な神経の持ち主であった。 鋭敏すぎて都会の喧騒には耐えられなかった。 都会に […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 重松清『ブランケット・キャッツ』 馴染んだ毛布とともに、2泊3日でレンタルされる猫たち。 レンタル猫は、生まれたときからずっと、同じ数枚の毛布を使って眠る。その毛布さえあれば、どこにいても落ち着いて寝てしまう。それが、レンタル猫の最大の特徴 […]
2018年6月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon イヌ ケイ『白い犬とワルツを』 妻を亡くした老人は・・・。 57年間連れ添ってきた妻が、死んだ。 心臓麻痺で苦しまずに逝けたのが幸いだった。 サム・ピークは家に独り残された。 脚が悪く、歩行器にすがってゆっくりと歩く。ビスケットの焼き方も […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 小池真理子『柩の中の猫』 不幸な少女は、猫だけをたよりに・・・。 幼くして母親を亡くした少女桃子は、すっかり心を閉ざしてしまった。 そんな彼女にとって、猫のララは、唯一の友であり、母親代わりだった。 桃子の住み込み家庭教師として、北 […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫エッセイ(日本) 小池真理子『深夜のネコ』 自由気ままなエッセイ54篇。 小池真理子さんで、ネコがつく題名で、と、人をおおいに期待させるような本だが、残念ながら猫話は最後の20ページあまりしかない。だから、エッセイ集としては面白いけれど、猫本としての […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 小池真理子『ノスタルジア』 孤独な女性が受け取った一通の手紙。 繭子は46歳。昔、親子ほども年が違う男を恋人にしていた。その恋人は父の昔の同級生でもあった。 その恋人が病死して15年。今は小さな借家でひっそりと一人暮らししている。繭子 […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(海外) ポール・ギャリコ『トマシーナ』 その猫は安楽死させられたが・・・。 大和書房では『幻のトマシーナ』と和訳されている。 その題名の通り、今は幻の本となりつつあって、日本語の訳本は岩波書店版も大和書房版も「入手不可」、英語の原書ですら新刊は手 […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(海外) ポール・ギャリコ『ジェニィ』 ある日突然、猫に変身してしまった男の子の大冒険。 8歳のピーター少年は猫が大好き。なのにスコットランド人の乳母は猫が大嫌い、両親も理解がない。猫がほしくてたまらないピーターは、今日も子猫をみつけて道路に飛び […]
2018年6月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 加納朋子『モノレールねこ』 猫好きの間で評価の高い『モノレールねこ』ほか。 短編集。うち、動物が出てくるのは、表題の「モノレールねこ」(猫)のほか、「パズルの中の犬」(犬)と「バルタン最期の日」(ザリガニ)。 「モノレールねこ」 なん […]
2018年5月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・海賊の敵』 『敵は海賊』シリーズ8作目。 今回は、ラジェンドラが語る形となっている。 ラジェンドラは、広域宇宙警察・海賊課に所属する宇宙フリゲート艦にして、超々高性能なコンピューターである。 機械といえば機械だけど、す […]
2018年5月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・短篇版』 『敵は海賊』シリーズ。 シリーズ初の、短編集。 敵は海賊 チーフ・バスターが、ラテルに、「デートしてこい」と命令した。 デートだから戦闘船ではなく、民間機で(!)火星ラカート港まで行って、ある女性の依頼を引 […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・正義の眼』 『敵は海賊』シリーズ7作目。 約10年振りの新刊。 早速買って早速読んだ。 おなじみ、海賊課一級刑事のラテルと、その同僚で黒猫型異星人のアプロ。超A級フリゲート艦ラジェンドラ。脳天気な刑事、セバスチャン。幻 […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・A級の敵』 『敵は海賊』シリーズ6作目。 新しいキャラクターが登場する。 セレスタン・エアカーン。アプロやラテルと同じく、海賊課一級刑事。大男で大食い。脳天気。うぬぼれ屋でおしゃべり。しかし射撃の腕は超一流。 それから […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・海賊課の一日』 『敵は海賊』シリーズ5作目。 宇宙フリゲート艦・ラジェンドラは上機嫌だ。 定期徹底点検を受けたばかりだからだ。 全身、完璧に調整された。 黒猫型異星人・アプロの足型も洗い落とされた。 アプロが艦内に隠したお […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・不敵な休暇』 『敵は海賊』シリーズ4作目。 なんとあのチーフ・バスターが、休暇を取ると言い出した! チーフ・バスターとは、海賊課のチーフ、ラテルやアプロたちの直属の上司である。 それも相当な長期休暇だ。88日間も休むとい […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・海賊たちの憂鬱』 『敵は海賊』シリーズ3作目。 海賊たちにとってもっとも憂鬱なことといえば何だろうか? やはり、この世界が綺麗に浄化され正義だけが存在する世界となることではないだろうか? 正義の使者が現れる。 太陽圏連合の時 […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・猫たちの饗宴』 『敵は海賊』シリーズ2作目。 大海賊ヨウメイの力は絶大だ。太陽圏を裏から支配している。表の世界でもまっとうな会社をいくつも持っているから、ヨウメイの力はますます安泰だ。ヨウメイに出来ないことはない。 となれ […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・海賊版』 『敵は海賊』シリーズ。 ラテル・サトルは、広域宇宙警察・太陽圏・火星ダイモス基地所属の対宇宙海賊課・1級刑事である。 ラテルの愛鑑、というよりむしろ、パートナーは、ラジェンドラという名のフリゲート艦。対コン […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon ◆まとめ まとめ:『敵は海賊』シリーズ 猫型異星人のアプロが大活躍! 神林長平著のSFファンタジーシリーズ(スペース・オペラ)。 長編小説 『敵は海賊・海賊版』 『敵は海賊・猫たちの饗宴』 『敵は海賊・海賊たちの憂鬱』 『敵は海賊・不敵な休暇』 『敵は海賊・海 […]
2018年5月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 野生動物(世界) ボズワース『帰らざる渡り鳥』 「世界動物文学全集3」収録の作品。 リョコウバト、ドードー、オオウミガラス、モア、日本原産のトキ、それから、エスキモー・コシャクシギ。 これらの鳥類に共通する事とは? そう、いずれも、人類によって絶滅させら […]
2018年5月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 小説(野生ネコ科) ケッセル『ライオン』 副題:ケニアの少女の恋物語。「世界動物文学全集3」収録の作品。 西暦2011年の今読めば、実に違和感のある小説ではある。 著者の、あまりに「白人的」な視線。 人種差別に対する強い反発みたいなものが感じられ、 […]
2018年5月22日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 大原まり子『一人で歩いていった猫』 第6回ハヤカワ・SFコンテスト受賞作。 これはかつて「猫」と呼ばれた人間の物語である。 猫は比類無き知性に恵まれていたが、おおかた先祖は地球産の猫だったので、外見は直立二足歩行の化け猫といったところだった。 […]
2018年3月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 薄井ゆうじ『天使猫のいる部屋』 電子猫とは?。 1996年、「たまごっち」が爆発的に流行した。1999年にアイボが市販された。この本は、それらの電子(機械)ペットを先取りする内容で、1991年に発表されている。 グラフィックデザイナーの「 […]