2023年12月3日 / 最終更新日時 : 2023年12月3日 nekohon 猫の小説(日本) 朝井まかて『銀の猫』 江戸時代の介護事情。 あらすじ お咲(さき)は25歳。一度嫁いだが、産みの母親が義父から勝手に作った借金を返しながら、介抱人の仕事をしている。介抱人は原則3日泊まり込みで老人の世話をする。昼も夜も目を離せない年寄りばかり […]
2023年12月3日 / 最終更新日時 : 2023年12月3日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 木村忠啓『銀色の猫』 十返舎一九がまだ無名だった頃。 なんと、十手を使う身分だった? あらすじ 重田貞一(しげたさだかず)は、いずれ筆一本で生計を立ててやると固く決心していた。が、今はまだ無名。稼ぎもない。 なので今は、小田切土佐守直年(おだ […]
2023年8月11日 / 最終更新日時 : 2023年8月11日 nekohon 猫の小説(日本) 『江戸猫ばなし』 7人の作家による文庫書下ろし短篇集。 赤川次郎、稲葉稔、小松エメル、西條奈加、佐々木裕一、高橋由太、中島要による、江戸時代+猫のアンソロジー。どの話も優しく、化け猫が出てくるものでさえ、読んだ後に爽やかな風が吹き抜けてい […]
2023年2月19日 / 最終更新日時 : 2023年2月21日 nekohon 古典・伝承文学 根岸鎮衛『耳嚢(みみぶくろ)』(2/2) ←もどる:根岸鎮衛『耳嚢』(1/2) 巻之九 猫の怪の事 現代語(逐語訳ではありません) 文化十一年、日光東照宮に修復工事があって、江戸から大勢出かけたが、御徒目付(おかちめつけ)の梶原平次郎が、当地の知り合いへ言ったこ […]
2023年2月19日 / 最終更新日時 : 2023年2月20日 nekohon 古典・伝承文学 根岸鎮衛『耳嚢(みみぶくろ)』(1/2) 『耳嚢(みみぶくろ)』について 『耳嚢』は旗本根岸鎮衛(ねぎしやすもり)が、天明から文化にかけて三十余年間に書継いだ随筆です。内容は、耳に挟んだ奇談や雑話など、今の言葉でいえばゴシップ話に近いものから、生活の知恵や治療法 […]
2021年12月16日 / 最終更新日時 : 2023年3月28日 nekohon イヌ 曲亭馬琴『南総里見八犬伝』其の四:その他、総論 『南総里見八犬伝』について。 『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、旧字体:南總里見八犬傳)が執筆されたのは、文化11年(1814年)~天保13年(1842年)、制作年数28年という、大長編伝奇小説です。九輯九 […]
2021年12月16日 / 最終更新日時 : 2021年12月16日 nekohon イヌ 曲亭馬琴『南総里見八犬伝』其の三:絵から抜け出た妖虎 其の一:紀二郎と八房・与四郎 其の二:人に化けた山猫 其の三:絵から抜け出た妖虎 其の四:その他、総論 無瞳子の虎(ひとみなしのとら) 昔、宇多天皇が生きた虎を送られたことがありました。天皇は巨勢金岡(こせのかなおか)と […]
2021年12月16日 / 最終更新日時 : 2021年12月16日 nekohon イヌ 曲亭馬琴『南総里見八犬伝』其の二:人に化けた山猫 其の一:紀二郎と八房・与四郎 其の二:人に化けた山猫 其の三:絵から抜け出た妖虎 其の四:その他、総論 数百年も生きてきたというヤマネコ。 犬飼現八は、下野庚申山に恐ろしい野猫(やまねこ)が住んでいることを知らされます。 […]
2021年12月16日 / 最終更新日時 : 2021年12月16日 nekohon イヌ 曲亭馬琴『南総里見八犬伝』其の一:紀二郎と八房・与四郎 曲亭馬琴(1767-1848年)『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、旧字体:南總里見八犬傳)は、9輯98巻106冊の長編伝奇小説。あまりに長いので、猫や虎が出てくる部分だけを抜粋、4ページにわけてレビューを書 […]
2021年4月14日 / 最終更新日時 : 2021年4月14日 nekohon 猫の小説(日本) 宮部みゆき『あやかし草紙』 * * * * * ※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。 Amazon.co.jp 楽天市場 Yahoo! Shopping 紀伊国屋書店
2019年10月15日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫絵画集・版画集 長井裕子『国芳一門の猫絵図鑑 ねこのおもちゃ絵』 浮世絵の猫ブーム。現在の「ネコノミクス」をもしのぐかも?。 人力車に乗る猫や、すき焼きに舌鼓を打つ猫―――。この本に登場するのは、幕末から明治期に発行された子ども向けの浮世絵「おもちゃ絵」の、擬人化された猫たちです。 p […]
2019年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫絵画集・版画集 『おこまの大冒険~朧月猫の草紙』 江戸時代のベストセラー作家x世界的浮世絵師がタッグ。 山東京山・作、歌川国芳・絵。 まさに、夢の組み合わせ。 令和の世にも名を残す大人気作家と、ヨーロッパ絵画界に影響を与えたほどの絵師が、一緒になっているだけでも魅惑的な […]
2018年9月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫を知る(日本) 落合延孝『猫絵の殿様』 副題:『領主のフォークロア』。 1700年代後半から1800年代にかけて、大量の猫絵を描き続けた殿様がいた。それも一人ではない、四代にわたって描き続けたのである。 その絵の数がまた半端ではない。 現存する記 […]
2018年9月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon その他(猫番外編) 画集『歌川国芳』 日本が世界に誇る芸術。 歌川国芳といえば、猫好きとしてあまりに有名。 その国芳の代表作32枚を集めたもの。 といっても、猫の画は、残念ながら1枚だけ。 他は、武士や美人画、風景、妖怪に、だまし絵みたいなものなど。 見開き […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 五味康祐『黒猫侍』 赤穂浪士に興味のある方にお勧め。 まるで端切れを寄せ集めたパッチワークのような小説だ。しかもその端切れがどれもごく小さい。その小さいのを集めて縫い合わせ、大きな布にしてみたが、出来上がったものには統一性というものが欠けて […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 澤田瞳子編『大江戸猫三昧』 猫が出てくる時代小説ばかり集めた短編集。 作家もそうそうたるメンバーばかりで、とても面白かった。 「猫騒動」 岡本綺堂 七之助は、老母おまきと二人暮らし。孝行息子として知られている。おまきは大の猫好きだった […]
2018年6月27日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 神坂次郎『猫大名』 2002年発行「猫男爵」改題。 石高、わずか百二十石の大名。 といってもピンと来ない現代人のために、著者は簡単に計算してくれている。それによると、現代なら「年収、ざっと三百八十四万円。十二ヶ月に均せば一ヶ月 […]
2018年6月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 風野真知雄『猫見酒』 「大江戸落語百景」。 それぞれ25ページほどの短編を十話集めたもの。「大江戸落語百景」の副題通り、いずれも江戸時代の庶民の生活を面白ろおかしく描いたもので、最後に落ちが付く。 猫が出てくるのは、『第七席 化 […]
2018年5月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 小説(猫番外編) 大佛次郎『赤穂浪士』 あの赤穂浪士に、猫が出てくる? 討ち入りで有名な赤穂浪士の話であるから、猫が重要な役をしめる訳ではないが、ちょっとだけ出てくる。その登場の仕方がいかにも猫好きな大佛次郎氏らしい描き方なので、猫本リストにくわ […]
2018年5月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 小説(猫番外編) 岡本綺堂『半七捕物帳』シリーズ 全6巻68話、テレビで有名な時代小説。 半七捕物帳といえば、推理小説集として、また江戸情緒ゆたかな時代小説として、とても人気の高いシリーズだろう。全部で68編。大正6年1月からおよそ20年にわたって「文芸倶 […]
2018年5月17日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫マンガ 塩川桐子『差配さん』 面倒見の良い茶トラ雄、その名は「差配さん」。 頃は江戸時代。 今と違って、庶民の生活は貧しかった。 人々は助け合って生きていた。 そしてそれは、猫たちも。 差配(さはい)さんと呼ばれるボス猫。 大きな茶トラ […]
2018年2月15日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫マンガ 永尾まる『猫絵十兵衛』 猫専門漫画誌「ねこぱんち」掲載。 江戸時代。 十兵衛は、猫絵専門の絵師。 昔は、鼠除けに、猫を飼うだけでなく、猫の絵を飾る風習がありました。 猫は鼠の大敵。本物の猫でなくても、絵で鼠を追い払えると思われてい […]
2018年2月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 出久根達郎『猫も杓子も猫かぶり』 『猫の似づら絵師』シリーズ第3弾。 『猫にマタタビの旅』続編。 銀太郎は猫の似づら絵、つまり、猫の似顔絵を専門に描いている貧乏絵師である。 いくら悠長な江戸時代といっても猫の絵の注文がそうそうあるものではな […]
2018年2月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 出久根達郎『猫にマタタビの旅』 『猫の似づら絵師』の続編。 時は文政元年。 主な登場人物は3人。 猫の似顔絵を描いてなりわいとする銀太郎、26歳。 同い年で貧乏神売りの丹三郎。 風呂嫌いで物知りで、年中うどんをこねている謎の絵師、垢餓鬼源 […]
2018年2月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 出久根達郎『猫の似づら絵師』 猫の似顔絵専門の絵師の話。 江戸時代。 無一文になった二人の男がいた。 男達は、毎日饂飩(うどん)をこねている不思議な老人に拾われ、新しい仕事を始めた。 銀太郎は、猫の似づら絵師。 要するに、猫の似顔絵師だ。 「猫の似づ […]