2018年7月27日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 向田和子『向田邦子の遺言』 飛行機事故で亡くなられた作家が残したもの。 1981年、ボーイング737機が、台湾は台北山中に墜落した。乗員乗客110名の尊い命が失われた大事故だった。 その中に、シルクロード写真の志和池昭一郎氏と、それか […]
2018年7月19日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 保坂和志『アウトブリード』 猫は出て来ません。 猫を良く登場させる作家だから、というか、彼の小説にはほぼ必ず猫が出てくるような作家だから、エッセイ集にもやはり猫のことが書かれているかと期待して買ったのだが、結果からいえば大はずれだった […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(猫番外編) 佐藤春夫『田園の憂鬱』 大正8年初出の名作。 ひとりの詩人で文士が、1疋の猫と、2疋の犬と、元女優の妻を連れて、ある田舎家に引っ越した。 男はあまりに鋭敏な神経の持ち主であった。 鋭敏すぎて都会の喧騒には耐えられなかった。 都会に […]
2018年6月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(猫番外編) クリスティー『予告殺人』 アガサ・クリスティーの名作に、ちらりと猫が。 猫が出てくるのは、ほんの数行。 第一章No.5に2行ほどと、第18章No.3に半ページほど。 それしか登場しない猫が、随分ご大層な名前を持っているので、番外編に […]
2018年6月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(猫番外編) エラリイ・クイーン『九尾の猫』 本物の猫は出てこないけれど。 この話、実は本物の猫は一度も登場しない。猫が絞殺されたとか、されなかったとかという句が、数カ所で見られるだけだ。ので、厳密には猫本とはいえないのだが・・・ 冒頭からいきなり〈猫 […]
2018年6月2日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon イヌ 香山リカ『イヌネコにしか心を開けない人たち』 マスコミでも人気の精神科医による本。 著者は精神科医。 幼少時代から、家の中には常にペットがいた。そして今もイヌ1匹ネコ5匹と暮らしている。 ひどいペットロスに苦しんだこともある。精神科医として、他人の心の […]
2018年6月2日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon その他(猫番外編) 竹内薫『もしもあなたが猫だったら?』 副題:『「思考実験」が判断力をみがく』。 竹内薫氏はいい! どこがいいかと言えば、本当に猫好きなところがいい! 世の中には猫好きを装った自称文化人や有名人はわんさといる。が、彼らのオフィシャルサイトをご覧あ […]
2018年5月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 小説(猫番外編) 大佛次郎『赤穂浪士』 あの赤穂浪士に、猫が出てくる? 討ち入りで有名な赤穂浪士の話であるから、猫が重要な役をしめる訳ではないが、ちょっとだけ出てくる。その登場の仕方がいかにも猫好きな大佛次郎氏らしい描き方なので、猫本リストにくわ […]
2018年5月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 岡本綺堂『半七捕物帳』シリーズ 全6巻68話、テレビで有名な時代小説。 半七捕物帳といえば、推理小説集として、また江戸情緒ゆたかな時代小説として、とても人気の高いシリーズだろう。全部で68編。大正6年1月からおよそ20年にわたって「文芸倶 […]
2018年5月15日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon その他(猫番外編) 『人気ペット大集合!おりがみでペットを折ろう』 丹羽兌子氏+松野幸彦氏の作品群。 折り紙の本で、1冊の中に猫の折り方が4種類も説明されている本はめずらしいのではないでしょうか。 折り紙は四角い紙を折っていくのが基本。どうしてもできあがり作品も直線的で、角 […]
2018年3月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 江戸屋猫八『吾輩は猫ではない』 話芸の達人が送るエッセイ集。 2代目江戸屋猫八氏の半生記。 猫は全く出てきません。 噺家らしい軽妙な語り口で、少し前の日本の生活が生き生きと描かれています。 物質的には貧しいが精神生活はおそらく今よりずっと […]
2018年1月24日 / 最終更新日時 : 2019年4月27日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 井上ひさし『吾輩はなめ猫である』 ユーモアたっぷりのエッセイ集。 昔々に読んだ本である。井上ひさし氏の訃報に思い出して、また本棚から引っ張り出した(ご冥福をお祈り申し上げます。) 私のうすらぼんやりとした記憶では、「なめ猫」がもっと出てきた […]
2018年1月15日 / 最終更新日時 : 2023年7月11日 nekohon 小説(猫番外編) 三島由紀夫『命売ります』 命拾いした男が考えた商売。 彼は精励なまじめな社員だった。 ところが、ある日のこと。 彼が読んでいた新聞の間にゴキブリが潜り込んだ。 すると、読もうとする活字がみんなゴキブリになってしまい、なぜかその瞬間、彼は世の中の仕 […]
2018年1月15日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon その他(猫番外編) 関口すみ子『大江戸の姫さま』 副題:『ペットからお輿入れまで』。 江戸時代といえば男尊女卑、女三界に家無しのイメージがあるが、中には夫より身分が高く、夫より威張って暮らした妻達もいた。政略結婚=政治の道具、ではあるのだけれど、それだけに […]
2018年1月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 伊集院静『ねむりねこ』 猫エッセイ集ではありませんが・・・。 本のタイトルこそ『ねむりねこ』というエッセイ集ですが、猫は出てきません。 いえ、1か所だけ出てきます。 『十二月の猫』という、4ページの短いエッセイです。 著者は、「ふと見つけた路地 […]
2018年1月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 浅田次郎『勇気凛々ルリの色』シリーズ 『勇気凛々ルリの色』『勇気凛々ルリの色 四十肩と恋愛』『勇気凛々ルリの色 福音について』。 浅田次郎氏は、1995年『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員(ぽっぽや)』で直木賞 […]
2017年12月31日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫を知る(日本) えびなみつる『猫辞苑』 副題『現代『猫語』の基礎知識』。 見開きの、左ページにはイラスト、右ページには猫にまつわる色々な言葉の説明が書いてる小型の四角い絵本。 その説明は正しくはあるのだが、著者の感性で面白く書いてあるので、読んで […]
2017年11月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 小説(猫番外編) 星野智幸『われら猫の子』 表紙の猫がとても美しいが。 タイトルは「われら猫の子」だし、カバーの絵もきれいな猫たちの絵で、さぞ猫がでてくるだろうと期待したのですが、違いました。 収録されている11編の短編のうち、猫が出てくるのは表題に […]
2017年11月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 小説(猫番外編) アナトール・フランス小説集12『やせ猫』 「やせ猫」という名前の場末のカフェでの話。 猫はまったく出てきません。 「やせ猫」という名前の場末のカフェに集まった人達の話です。 まだ世界的に植民地が残っている時代ならではの話です。 あ、フランスという国 […]
2017年11月19日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon その他(猫番外編) 上智大学・世界食料デーグループペットフード班著『アジアを食べる日本のネコ』 猫缶は、どこの誰がどのように作っているのか。考えされらる本。 今、テレビや新聞でマグロのニュースが取り上げられることが多い。 世界的なマグロの乱獲で生息数が減った、だから漁獲規制しなければいけない、もうじき […]
2017年11月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 椎名誠『ネコの亡命』 猫は出てこないけど・・・。 作者自身の後書きに この本のタイトルである「ネコの亡命」は、本文の中に1箇所そのようなことを書いているのだが、それは行きがかり上の話で、ほんのまったくの二~三行であり、どうしてそ […]
2017年9月29日 / 最終更新日時 : 2022年9月27日 nekohon 小説(猫番外編) 浅田次郎『赤猫異聞』 三人のうち一人でも戻らなければ戻った者も死罪、三人とも戻れば全員が無罪。 この小説に、猫は、まったく出てこない。 白状すれば、この本を見つけたとき、猫好きな浅田次郎氏がやっと猫の本を出してくれたかと喜んで買 […]
2017年9月28日 / 最終更新日時 : 2022年9月27日 nekohon 小説(猫番外編) 東野圭吾『予知夢』 テレビドラマにもなったあの「ガリレオ」シリーズ。 猫が出てくる本、というほどの登場でもありませんけれどね。 ミステリー短編集。天才物理学者・湯川学、あだ名「ガリレオ」氏が、鋭い知能と観察眼で、難事件をさらさらと解決してい […]
2017年9月28日 / 最終更新日時 : 2022年9月27日 nekohon 小説(猫番外編) 吉田修一『怒り』上・下 身元不明の3人の男たちの中に、凶悪犯がいる。 不気味な殺人事件だった。若い夫婦が自宅で惨殺されただけでない。犯人は、死体をまたいでシャワーを浴び、被害者宅で冷蔵庫をあさって食事をし、さらに壁に「怒」という血 […]