2022年12月27日 / 最終更新日時 : 2022年12月27日 nekohon 猫の小説(日本) 古川日出男『MUSIC』 4人の人間と、1匹の猫が、複雑に織り込まれて。 あらすじ 主な登場人物は4人。中学2年生の男の子、同じく女の子、25歳の男、35歳のアーティスト、それから、一匹の猫。 中二の佑多は、小学生のときは「猫たちを数えて勝負する […]
2022年4月20日 / 最終更新日時 : 2022年4月20日 nekohon 猫の小説(海外) ウェルズ『通い猫アルフィーの贈り物』 アルフィーシリーズ第7弾。 アルフィーは「通い猫」。拠点はクレア・ジョナサン夫婦の家ですが、他にも「家族」と呼べる家が数軒あり、それらの家に毎日通って暮らしています。家族はもちろん、友人も知人も猫達も、さらにただの近所の […]
2022年2月3日 / 最終更新日時 : 2022年2月3日 nekohon 野生動物(世界) ローリングズ『仔鹿物語』上・下 児童文学の最高傑作のひとつ。孤独な少年と、子鹿と、「生きる」という意味。 アメリカの南北戦争が終戦して、数年後。フロリダの原生林の奥深くに、貧しい開拓民一家が住んでいた。12歳の少年、ジョディと、その両親だった。 父親の […]
2021年12月16日 / 最終更新日時 : 2023年3月28日 nekohon イヌ 曲亭馬琴『南総里見八犬伝』其の四:その他、総論 『南総里見八犬伝』について。 『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、旧字体:南總里見八犬傳)が執筆されたのは、文化11年(1814年)~天保13年(1842年)、制作年数28年という、大長編伝奇小説です。九輯九 […]
2021年12月16日 / 最終更新日時 : 2021年12月16日 nekohon イヌ 曲亭馬琴『南総里見八犬伝』其の三:絵から抜け出た妖虎 其の一:紀二郎と八房・与四郎 其の二:人に化けた山猫 其の三:絵から抜け出た妖虎 其の四:その他、総論 無瞳子の虎(ひとみなしのとら) 昔、宇多天皇が生きた虎を送られたことがありました。天皇は巨勢金岡(こせのかなおか)と […]
2021年12月16日 / 最終更新日時 : 2021年12月16日 nekohon イヌ 曲亭馬琴『南総里見八犬伝』其の二:人に化けた山猫 其の一:紀二郎と八房・与四郎 其の二:人に化けた山猫 其の三:絵から抜け出た妖虎 其の四:その他、総論 数百年も生きてきたというヤマネコ。 犬飼現八は、下野庚申山に恐ろしい野猫(やまねこ)が住んでいることを知らされます。 […]
2021年12月16日 / 最終更新日時 : 2021年12月16日 nekohon イヌ 曲亭馬琴『南総里見八犬伝』其の一:紀二郎と八房・与四郎 曲亭馬琴(1767-1848年)『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、旧字体:南總里見八犬傳)は、9輯98巻106冊の長編伝奇小説。あまりに長いので、猫や虎が出てくる部分だけを抜粋、4ページにわけてレビューを書 […]
2020年10月6日 / 最終更新日時 : 2020年11月10日 nekohon 小説(猫番外編) 奥泉光『ビビビ・ビ・バップ』 2029年、人類を襲った大感染(パンデミック)。 かつて世界中が恐怖の坩堝に落とされたことがある。「29virus」による大感染(パンデミック)。 そのウイルスの感染力は絶大だった。出所も対処法もわからなか […]
2020年1月27日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(日本) 石田衣良『ブルータワー』 死亡率・約88%のインフルエンザウイルスが生物兵器に使われて!? 瀬野周司(せの・しゅうじ)は、悪性の脳腫瘍に置かされていた。余命はあと1~2ヶ月。 住居は、首都圏でも有数の超高層マンション「新宿ホワイトタ […]
2018年9月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 猫の小説(海外) キング『ペット・セマタリー』 そのペット墓地に埋葬すると、何かがおこる・・・!。 2010年5月13日、私の最愛の猫、レオの魂が肉体から解き放たれた。 そのとき、スティーブン・キングの『ペット・セメタリー』を思い出した。 追い打ちを掛けるように、掲示 […]
2018年7月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 村上春樹『海辺のカフカ(上・下)』 世界一タフな15歳は・・・。 主人公はふたり。 一人目は、‘田村カフカ’と名乗る15歳の少年。‘僕’の一人称で書かれている。 二人目は、‘ナカタさん’。小学校4年生のときの不思議な体験以来、頭が悪くなり字を […]
2018年7月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(猫番外編) 村上春樹『羊をめぐる冒険 上・下』 背中に星型の模様がある羊? タイトルは『羊をめぐる冒険』だし、本文中にも「羊」は頻繁に出てくるが、ではこれはヒツジの本かといえば、どこをどう読んでも「ヒツジの本」ではない。 また、猫も出てくる。しかしあまり […]
2018年7月6日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon イヌ 乃南アサ『凍える牙』 1996年直木賞受賞作品。 さすが受賞するだけのことはある。文句なしに面白い。テレビドラマにもなった。韓国で映画化もされた。それだけのことはあると思う。 冒頭は衝撃的ではあるけど、全編を流れている主流は心理劇である。 ド […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(野生ネコ科) 戸川幸夫『白色山塊』 上・下 昭和初期、トラvs人間の壮絶な戦いがあった。 朝鮮国境からアムール川(黒竜江)に至る千キロに亙る地域は中国東北部になって居り、その昔は満州と呼ばれていた。日本がこの地域に満州帝国と称する傀儡国家をつくりあげ […]
2018年6月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(野生ネコ科) 戸川幸夫『人喰鉄道』 実在した人喰いライオンたち。 1980年代。イギリスは、植民地ウガンダに鉄道工事を開始した。 しかし、サボ(ツァボ)に人喰いライオンの群れが現れ、大変な恐慌を巻き起こす。 当時、イギリス人の指揮の下に、イン […]
2018年6月21日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon クマ 熊谷達也『邂逅の森』 命とは?生きるとは?生き延びるとは? そうでなくとも、大好きな作家である。 その、好きな作家の、文学史上初となるダブル受賞作(直木賞+山本周五郎賞)とあっては、期待せずにはいられない。 本を開く前からワクワクしていた。 […]
2018年6月21日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon クマ 熊谷達也『相剋の森』 本来のマタギとは、どのような人々か。 佐藤美佐子は、仙台市の小さな地方誌出版社で編集長をしている。 美佐子は『第十二回マタギの集いin阿仁』に参加した。 マタギ、つまり猟師たちの親睦会である。 男ばかりの世 […]
2018年6月21日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon クマ 熊谷達也『ウエンカムイの爪』 北海道の大自然の中を、ヒグマを探して歩く。 新米動物カメラマン、吉本憲司は、死を覚悟した。突然現れた巨大ヒグマ。ヒグマはひとっ飛びで眼前わずか3メートルに迫り、恐怖のあまり逃げようとした吉本は転倒する。 ま […]
2018年6月21日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon イヌ 熊谷達也『漂泊の牙』 絶滅したはずのニホンオオカミか!? 凄惨な事件が起こった。主婦が、何かの動物に食い殺されたのである。 同じ頃、オオカミを目撃したという人間が複数現れた。主婦殺しの犯人はオオカミだという説が、地域住民や、マス […]
2018年6月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 恐竜、古代生物 川端裕人『竜とわれらの時代』 40mにも及ぶ完璧な竜脚類の化石が日本で発見された!。 高校3年の時、風見大地は、竜脚類の化石を見つけた。祖母の文ばあと暮らすために、福井県手取郡荘山村の実家に引っ越して間もない時だった。 そのとき取り出せ […]
2018年3月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 野生動物(世界) アダムズ『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』上・下 完全にウサギ目線。ウサギたちの大冒険ファンタジー。 ファイバーは、小柄なウサギだったが、ふしぎな予知能力を持っていた。 ある日とつぜん、恐怖に襲われる。 平和なサンドルフォードのウサギ村に、大変な危機が迫っ […]
2018年2月20日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 古典・伝承文学 紫式部『源氏物語』 (第一部の主人公光源氏が、第三部の主人公薫を抱く絵) . 猫は『源氏物語』では重要な”鍵”となる 日本が誇る世界の文学『源氏物語』にも猫は堂々登場する。 ご存じ全五十四帖の大長編。登場人物五百余名 […]
2018年1月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 森村誠一『黒い神座(みくら)』 犬派と猫派の争いが・・・ 最初は犬派と猫派の争いからストーリーがはじまる。 犬派代表は勝野夫人。夫の勝野氏は地方新聞の記者である。 猫派代表は独身男性の深田。猫を溺愛し、自分でも4匹飼っている他、野良猫に餌 […]
2018年1月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 井上ひさし『ドン松五郎の生活』 夏目漱石の名著『吾輩は猫である』の犬版?。 本はこうはじまる。 なんでも人間属の世界には、夏目漱石という大へんな文豪がいて、彼には『吾輩は猫である』なる表題の、戯文調の小説があるそうだ。戯文仕立てとはいえ、 […]
2018年1月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 井上ひさし『百年戦争』(上・下) 銀座が、それどろか世界中が、小学生を送り込んでの動物戦争!? 井上ひさし氏の作品は好きで結構読んでいる。大好きな作家の一人だ。 「百年戦争」は井上氏の新聞小説である。 1977~8年に毎日新聞の夕刊に掲載さ […]