2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫エッセイ(日本) 庄司薫『ぼくが猫語を話せるわけ』 レオナルド・ダ・ピッツィカート・フォン・フェリックス!。 イヌ派人間の庄司薫さん宅に、ある日ネコが居候に来た。 公称7.5キロ(実際にはもっとあるらしい)の堂々たる体躯の、8歳のシールポイント・シャム猫、その名もレオナル […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 五味康祐『黒猫侍』 赤穂浪士に興味のある方にお勧め。 まるで端切れを寄せ集めたパッチワークのような小説だ。しかもその端切れがどれもごく小さい。その小さいのを集めて縫い合わせ、大きな布にしてみたが、出来上がったものには統一性というものが欠けて […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 澤田瞳子編『大江戸猫三昧』 猫が出てくる時代小説ばかり集めた短編集。 作家もそうそうたるメンバーばかりで、とても面白かった。 「猫騒動」 岡本綺堂 七之助は、老母おまきと二人暮らし。孝行息子として知られている。おまきは大の猫好きだった […]
2018年6月27日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 神坂次郎『猫大名』 2002年発行「猫男爵」改題。 石高、わずか百二十石の大名。 といってもピンと来ない現代人のために、著者は簡単に計算してくれている。それによると、現代なら「年収、ざっと三百八十四万円。十二ヶ月に均せば一ヶ月 […]
2018年6月27日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫エッセイ(日本) 小林聡美『マダム小林の優雅な生活』 人気女優の、気楽なエッセイ集。 猫の話は、この随筆集の中の1編(10ページ)だけなのですが、おかしいので・・・ 全体的に気楽に読める本です。 肩がこらない本、どころか、こった肩もほぐれてしまう類の本です。 […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫エッセイ(日本) 小手鞠るい『愛しの猫プリン』 見知らぬ土地で、心の支えは猫。 ‘私’は、アメリカ人の夫と、アメリカに移住しました。 見知らぬ土地。馴れぬ生活。右も左も分かりません。知人もいません。言葉もわかりません。まさに無い無いづくしの生活。 冬にな […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫エッセイ(日本) 小手鞠るい『結婚するなら、猫好きオトコ』 「オトコのことは猫に訊け」2004年を改題・一部加筆。 小手毬さんも、「男」と表現されている旦那さんも、笑っちゃうほどの猫好きである。全身全霊で猫を賛美し賞賛し崇拝している。「猫ぞっこん」もここまで行くと小 […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 小池真理子『柩の中の猫』 不幸な少女は、猫だけをたよりに・・・。 幼くして母親を亡くした少女桃子は、すっかり心を閉ざしてしまった。 そんな彼女にとって、猫のララは、唯一の友であり、母親代わりだった。 桃子の住み込み家庭教師として、北 […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫エッセイ(日本) 小池真理子『深夜のネコ』 自由気ままなエッセイ54篇。 小池真理子さんで、ネコがつく題名で、と、人をおおいに期待させるような本だが、残念ながら猫話は最後の20ページあまりしかない。だから、エッセイ集としては面白いけれど、猫本としての […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 小池真理子『ノスタルジア』 孤独な女性が受け取った一通の手紙。 繭子は46歳。昔、親子ほども年が違う男を恋人にしていた。その恋人は父の昔の同級生でもあった。 その恋人が病死して15年。今は小さな借家でひっそりと一人暮らししている。繭子 […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(海外) ポール・ギャリコ『トマシーナ』 その猫は安楽死させられたが・・・。 大和書房では『幻のトマシーナ』と和訳されている。 その題名の通り、今は幻の本となりつつあって、日本語の訳本は岩波書店版も大和書房版も「入手不可」、英語の原書ですら新刊は手 […]
2018年6月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(海外) ポール・ギャリコ『ジェニィ』 ある日突然、猫に変身してしまった男の子の大冒険。 8歳のピーター少年は猫が大好き。なのにスコットランド人の乳母は猫が大嫌い、両親も理解がない。猫がほしくてたまらないピーターは、今日も子猫をみつけて道路に飛び […]
2018年6月8日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 木内昇『茗荷谷の猫』 東京は下町で暮らすひとびと。 1篇ずつ独立していながら、全体としてゆるいつながりを持った短編集。 短編の舞台は、時代は江戸末期から昭和初期にかけて、場所は東京の各地である。 登場人物たちは其々の人生を生きな […]
2018年6月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 風野真知雄『猫見酒』 「大江戸落語百景」。 それぞれ25ページほどの短編を十話集めたもの。「大江戸落語百景」の副題通り、いずれも江戸時代の庶民の生活を面白ろおかしく描いたもので、最後に落ちが付く。 猫が出てくるのは、『第七席 化 […]
2018年6月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 加納朋子『モノレールねこ』 猫好きの間で評価の高い『モノレールねこ』ほか。 短編集。うち、動物が出てくるのは、表題の「モノレールねこ」(猫)のほか、「パズルの中の犬」(犬)と「バルタン最期の日」(ザリガニ)。 「モノレールねこ」 なん […]
2018年5月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・海賊の敵』 『敵は海賊』シリーズ8作目。 今回は、ラジェンドラが語る形となっている。 ラジェンドラは、広域宇宙警察・海賊課に所属する宇宙フリゲート艦にして、超々高性能なコンピューターである。 機械といえば機械だけど、す […]
2018年5月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・短篇版』 『敵は海賊』シリーズ。 シリーズ初の、短編集。 敵は海賊 チーフ・バスターが、ラテルに、「デートしてこい」と命令した。 デートだから戦闘船ではなく、民間機で(!)火星ラカート港まで行って、ある女性の依頼を引 […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・正義の眼』 『敵は海賊』シリーズ7作目。 約10年振りの新刊。 早速買って早速読んだ。 おなじみ、海賊課一級刑事のラテルと、その同僚で黒猫型異星人のアプロ。超A級フリゲート艦ラジェンドラ。脳天気な刑事、セバスチャン。幻 […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・A級の敵』 『敵は海賊』シリーズ6作目。 新しいキャラクターが登場する。 セレスタン・エアカーン。アプロやラテルと同じく、海賊課一級刑事。大男で大食い。脳天気。うぬぼれ屋でおしゃべり。しかし射撃の腕は超一流。 それから […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・海賊課の一日』 『敵は海賊』シリーズ5作目。 宇宙フリゲート艦・ラジェンドラは上機嫌だ。 定期徹底点検を受けたばかりだからだ。 全身、完璧に調整された。 黒猫型異星人・アプロの足型も洗い落とされた。 アプロが艦内に隠したお […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・不敵な休暇』 『敵は海賊』シリーズ4作目。 なんとあのチーフ・バスターが、休暇を取ると言い出した! チーフ・バスターとは、海賊課のチーフ、ラテルやアプロたちの直属の上司である。 それも相当な長期休暇だ。88日間も休むとい […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・海賊たちの憂鬱』 『敵は海賊』シリーズ3作目。 海賊たちにとってもっとも憂鬱なことといえば何だろうか? やはり、この世界が綺麗に浄化され正義だけが存在する世界となることではないだろうか? 正義の使者が現れる。 太陽圏連合の時 […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・猫たちの饗宴』 『敵は海賊』シリーズ2作目。 大海賊ヨウメイの力は絶大だ。太陽圏を裏から支配している。表の世界でもまっとうな会社をいくつも持っているから、ヨウメイの力はますます安泰だ。ヨウメイに出来ないことはない。 となれ […]
2018年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(日本) 神林長平『敵は海賊・海賊版』 『敵は海賊』シリーズ。 ラテル・サトルは、広域宇宙警察・太陽圏・火星ダイモス基地所属の対宇宙海賊課・1級刑事である。 ラテルの愛鑑、というよりむしろ、パートナーは、ラジェンドラという名のフリゲート艦。対コン […]
2018年5月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 岡本綺堂『半七捕物帳』シリーズ 全6巻68話、テレビで有名な時代小説。 半七捕物帳といえば、推理小説集として、また江戸情緒ゆたかな時代小説として、とても人気の高いシリーズだろう。全部で68編。大正6年1月からおよそ20年にわたって「文芸倶 […]