2018年2月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 出久根達郎『猫の似づら絵師』 猫の似顔絵専門の絵師の話。 江戸時代。 無一文になった二人の男がいた。 男達は、毎日饂飩(うどん)をこねている不思議な老人に拾われ、新しい仕事を始めた。 銀太郎は、猫の似づら絵師。 要するに、猫の似顔絵師だ。 「猫の似づ […]
2018年2月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 出久根達郎『猫の縁談』『猫阿弥陀』 『猫の縁談』 出久根氏は古本屋さんです。 最近流行の、アルバイトの高校生が何でもかんでも定価の半額で売っているような、そんないいかげんな古本屋さんではありません。 一冊一冊を吟味して価値を見極めてから売買す […]
2018年2月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 足立和葉『晴明ふしぎ草子』 副題『妖しの子、黄昏に目覚める』。 時代小説だが、内容はまったくのマンガと思ってください。 舞台は平安時代。 しかし人物達の言葉遣いも、反応も、まったくの現代風です。 主な登場人物も、歴史上の有名人ばかり。 […]
2018年2月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 安田満『玄耳と猫と漱石と』 一家離散した彼は、漱石に、飼い猫を託した・・・。 大正元年。 東京朝日新聞社会部長の玄耳(渋川柳次郎)は辞表を出した。 新聞社を辞めるとなると定収がなくなる。 借家は出なければならないし、事実上一家離散であ […]
2018年1月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 宮部みゆき『天狗風』 霊験お初捕物控(二)。 霊験お初シリーズ第二弾だが、別に第一弾を読んでいなくても十分に楽しめる。 もちろん、余裕のある方は是非第一弾から読んでほしいが。 他ならぬ宮部みゆきさんの本、面白いのは言うまでもない […]
2018年1月24日 / 最終更新日時 : 2019年4月27日 nekohon 猫の小説(日本) 内田百閒『贋作吾輩は猫である』 漱石の弟子が書いた『猫』の続編。 夏目漱石の『吾輩は猫である』で、吾輩君は最後は水瓶に落ちて溺死してしまう。が、正確には、本文のどこにも「死んだ」とは明言されていない。ただ意識を失っていく場面がつづられてい […]
2018年1月24日 / 最終更新日時 : 2019年4月27日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 奥泉光『「吾輩は猫である」殺人事件』 夏目漱石の「吾輩は猫である」の続編!? なぜか死んだはずの吾輩君は上海行きの船の中に。 そして、あろうことかあの牡蠣的消極生活を送っていた苦沙弥先生が殺害される! 漱石の文体を実に巧みに模倣している。 言葉 […]
2018年1月19日 / 最終更新日時 : 2019年4月27日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 横溝正史『本陣殺人事件』『黒猫亭事件』 『金田一耕助ファイル2』。 この本には、名探偵・金田一耕介シリーズの短編が3編おさめられている。 本のタイトルになっている「本陣殺人事件」、それから「車井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」の計3つである。 そのう […]
2018年1月19日 / 最終更新日時 : 2019年4月27日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 和久田正明『猫の仇討』 『夜桜乙女捕物帳シリーズ』。 乙女は、娘岡っ引き。実はあの「遠山の金さん」の隠し子という設定。 鉄火娘で、気も強ければ、腕っ節も強い。 江戸の悪人共を相手に一歩も引かない。 さて、ある日、湯屋の釜焚きが職業 […]
2018年1月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 森村誠一『黒い神座(みくら)』 犬派と猫派の争いが・・・ 最初は犬派と猫派の争いからストーリーがはじまる。 犬派代表は勝野夫人。夫の勝野氏は地方新聞の記者である。 猫派代表は独身男性の深田。猫を溺愛し、自分でも4匹飼っている他、野良猫に餌 […]
2018年1月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 森村誠一『猫の自殺』 「非道人別帳五 紅毛天狗」収録。 「非道人別帳シリーズ」は第8巻まで出版されているようだが、この「猫の自殺」は第五巻に収容されている短編のひとつ。 頃は江戸時代。 ひとりの日雇い人足が突然死んだ。毒を食べた […]
2018年1月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 笙野頼子『東京妖怪浮遊』 なんとも独特な雰囲気の小説。 東京に出てきて自由業の一人暮らし、女も40になると「妖怪」に変化してしまうそうな。 主人公は単身妖怪ヨソメ。売れない作家。 ヨソメの同居家族は一見普通の猫・ドラ。でもこの猫、実 […]
2018年1月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 井上ひさし『ドン松五郎の生活』 夏目漱石の名著『吾輩は猫である』の犬版?。 本はこうはじまる。 なんでも人間属の世界には、夏目漱石という大へんな文豪がいて、彼には『吾輩は猫である』なる表題の、戯文調の小説があるそうだ。戯文仕立てとはいえ、 […]
2018年1月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 井上ひさし『百年戦争』(上・下) 銀座が、それどろか世界中が、小学生を送り込んでの動物戦争!? 井上ひさし氏の作品は好きで結構読んでいる。大好きな作家の一人だ。 「百年戦争」は井上氏の新聞小説である。 1977~8年に毎日新聞の夕刊に掲載さ […]
2018年1月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 桂木祥『そぞろ迷図』猫眼夜話 『猫眼夜話』シリーズ第2話。 『猫眼夜話』シリーズ第2話だが、第1話はまだ読んでいない。 そのため、最初は登場人物のつながりがよく分からない部分もあったけれど、漫画チックな娯楽オカルトミステリーだから、別に […]
2018年1月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 風野真知雄『妖談うしろ猫』 『耳袋秘帖』。 主人公格は二人。 椀田豪蔵(わんだごうぞう)は、南町奉行所の同心。名前の通り、ワンワンと吠えそうな(?)豪快な力自慢の巨漢。 一方、宮尾玄四郎(みやおげんしろう)は、根岸備前守の家臣。美男子 […]
2018年1月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 芦川淳一『猫の匂いのする侍』 『おいらか俊作江戸綴り』シリーズ。 「猫の匂いのする侍」は、『おいらか俊作江戸綴りシリーズ』の中の一編。 俊作は数えで二十一歳、見るからに育ちの良さそうな若侍である。思いも寄らぬ事件の濡れ衣で、突然藩を放逐 […]
2017年12月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 日下圭介『証人は猫』 テレビでは「女動物医事件簿」という名前で映像化されたシリーズの2作目。 27歳の美人獣医、栃尾彩子が、動物たちを診察しながら謎を解く。 動物たちが何を見たのか。 動物たちの身に何が起こったのか。 トリマーで […]
2017年12月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 日下圭介『猫が嗤った』 テレビでは「女動物医事件簿」という名前で映像化されたシリーズ。 探偵役を務めるのは、美人獣医の栃尾彩子、27歳。テレビでは山口智子さんが演じていました。 この獣医、とにかく好奇心が強くて、事件と聞けば無理に […]
2017年12月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 菊池秀行『ニャンコ、戦争へ』 絵:平松尚樹(ひらまつ ひさき)。衝撃の寓話的絵本。 菊池秀行氏は、エロスとバイオレンスの作家だそうだ。 ホラー映画にも詳しく、また大変な銃器マニアとして知られているそうな。 ・・・となれば、私の嗜好とは程 […]
2017年12月24日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 沼田まほかる『猫鳴り』 猫三部作。 第一部は、かなりつらい部分がある。 猫サイト歴が長いと、つい、捨てられた子猫がいたら保護するのが当然と思ってしまいがちだが、世間一般の常識はまだそうではないのだろう。むしろこの本の登場人物のような考え方の方が […]
2017年12月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫の小説(日本) 山川とおる『エリザベス』 副題:『現代版「吾輩は猫である」』。 特に筋のない小説・・・猫の目を通してバブル経済に毒された現代日本の世相を風刺的に観察したもので、ヘアー・ヌードやストリップのような猥褻な話題を主に扱ってみた 作者まえが […]
2017年12月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(日本) 吉行理恵『小さな貴婦人』 思い出すのは、ある色の猫のことばかり。 チャコールグレーの猫をめぐる女達の話。 その猫は、もういない。 老詩人の猫は33年も前に死んだ。作家の猫も死んだ。郵便局職員の猫は行方不明になった。 しかし今でも、3 […]
2017年12月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(日本) 宇江佐真理『深川にゃんにゃん横丁』 人情あふれる下町に住む猫たちと人間たち。 江戸時代。 深川にある、人一人がようやく通れるような、ある狭い小路は、猫の取り道にもなっていて、必ず一匹や二匹の猫を見かける。 その町の住民達にも猫好きが多く、路上 […]
2017年12月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 柳広司『シートン(探偵)動物記』 シートン動物記にはウラがあった!?。 おなじみの手法から始まる。 探偵が、並はずれた観察眼で、訪問者自身の事を次々と的中させて驚かせるという、古典的導入部である。 探偵役はシートン。あの動物記で有名な、アー […]